国鉄からJR西日本・JR東海に継承された117系の活躍 part4 新快速からの撤退 岡山への転用2
117系の転用、昨日に続いて岡山方面の話題ですが、
「サンライナー」は4連のため、6連から抽出された1ユニットは改造を経て、115系3500番台となり、クハ115形と4連を組みました。最初に11ユニット分が改造され、2001年に3ユニット分が改造されました。
表1 1993年のJR電車編成表における117系モハユニットの115系3500番台改造と組み込み、当時、広島運転所の編成はAでしたが2002年にはNになりました。
表2 2002年のJR電車編成表における117系モハユニットの115系3500番台改造と組み込み。
2001/3/29 倉敷 115系 K03編成
モハユニットは117系から改造の3500番台 パンタグラフの位置、新鮮外気導入装置つきエアコン、窓の形態、車体裾のカーブから判別が容易でした。
2013/3/21 北長瀬 115系K-01編成
2006年から開始された30N体質改善工事で新鮮外気導入装置は撤去されました。
117系と115系では補助電源の電圧が異なり、ジャンパ連結器も117系はKE96形1本なのに対して115系はKE76形3本となっています。そのためクハ115形に降圧装置を設置し、車端部のツナギを改造し、KE96形とKE76形を直接接続することを可能にしました。連結相手の115形が非冷房車の場合、余ったジャンパケーブルを格納するジャンパ栓受けも設置されました。
2010/8/7 下関 115系3000番台+3500番台 N19編成
こちらは広島運転所のMM'ユニット3500番台編成ですが、パンタの位置、側面行き先表示器の位置などで判別出来ます。
117系の主制御器は381系の流れをくみ、信頼性と保守性を考慮し、417系で使用された電動カム軸式のCS43A、115系は165系と共通のC15で両車の制御回路には互換性があったため、こういった改造が可能になったそうですが、CS15は1961年の設計、CS43は1979年の設計でマスコン操作に対する応答速度に差があり、起動時に「ドン突き衝動」が発生しやすかったことは否めませんでした。
側面行き先表示器は115系とは互換性がないため、岡山区所属車は改造時点で使用停止にされました。広島運転所の車両は115系タイプのものに交換されました。
岡山区の車両は後にLEDタイプに交換され、扉間のクロスシートは4列分を残し、117系300番台同様のロングシートに交換されました。
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コメント
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B 767-281様今晩は.115系3000 banndai
投稿: 細井忠邦 | 2019年1月27日 (日) 20時21分
細井忠邦さま、おはようございます。
コメントのメッセージが途中で切れてしまったようですが・・・
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2019年1月28日 (月) 05時20分
B 767-281様お早うございます。大変失礼致しました。117系の中間車がたまたま115系3000番台と似た扉配置で良かったと思います。制御関係でそのような違いがあることを初めて知りました。何れにせよ国鉄らしい手堅い設計ですね。そこから考えて103系のあの乗り心地の悪さ、ブレーキの立ち上がりの悪さは異質な感じがします。大鉄が要求したと言われている105系が実現しなかったのが不思議です。
投稿: 細井忠邦 | 2019年1月28日 (月) 07時23分
細井忠邦さま、おはようございます。
私も117系が115系の一員になっていたとは2002年頃、倉敷を訪問するまで知りませんでした。パンタグラフの配置が変な115系がいるなとは感じてましたが、あとで117系改造と知ってびっくりしたおぼえがあります。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2019年1月29日 (火) 05時00分