2018年10月の関西旅行 近江鉄道 part2 220形
2018年10月の関西旅行、近江鉄道編、最初はすでに2015年3月限りで定期運用から退き、現在は予備車を経て、一部を残して解体されつつある220形です。
2018/10/6 彦根 221 1991年9月20日竣工 西武モハ742の部品が利用されています。ホキ10形等の貨車を牽引する牽引車として利用されていました。
2018/10/6 彦根 222 1992年8月6日竣工 西武クハ1742の部品が流用されています。
この車両は1991年から1996年までに近江鉄道彦根工場で製造された自社製造車両で、近江鉄道では初の冷房車です。全部で6両製造されました。製造といってもいろいろな流用部品を利用し、車体を新造した車体更新車で廃車になった車籍を改造名義で流用しているので書類上は1914年のものもありました(224)。
2014/8/9 彦根 223 1993年6月18日竣工 西武クハ1741の部品を利用しています。
2014/8/9 彦根 224 1994年5月24日竣工 西武クハ1740の部品を利用 車籍上、1914年製造デロハ6138の更新となっています。
2014/8/9 彦根 225 1995年2月16日竣工 西武クハ1739の部品を流用しています。
残念ながら226の写真は撮影しておりません。221から225は全車解体されることが発表され、既に一部は今年1月から奈良県の解体場に陸送されたそうです。
全長17m車体で両運転台、妻面は三面折妻、中央貫通扉付、側面には1300mmの両開き扉が3か所あります。
主要諸元
車両定員 102 名(座席34 名)
車両重量 38.0 t
最大寸法(長・幅・高) 16,620 × 2,740 × 4,151 mm
台車 FS40 空気バネ式台車
固定軸距 2,400 mm
台車中心間距離 10,400 mm
主電動機 MT15 ←戦前の鉄道省30系電車の電動機です
主電動機出力 104 kw
搭載数 4個/両
駆動方式 吊り掛け駆動方式
歯車比 2.52
制御方式 抵抗制御
制御装置 CS5 電空カム軸式自動加速制御器 ←昭和初期の電空カム軸式自動加速制御器
制動装置 HRD-1電気指令式空気ブレーキ 自動予備ブレーキ
保安装置 自動列車停止装置 列車無線 デッドマン装置
冷房装置は17m車で床下スペースが限られており電源を収納するスペースがないため架線電圧1500Vで駆動する冷房装置を開発し、搭載しています。
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