2018年10月の関西旅行 近江鉄道 part9 駅 その3 高宮駅
近江鉄道の駅シリーズ、今回は高宮駅です。1898年6月11日の彦根~愛知川間開業の際に開業となりました。
2018/10/6 高宮駅に接近 車内から
この駅は本線から多賀線が分岐する駅で、分岐は彦根方で行われるため、多賀大社方面に向かう線路は彦根側から見て大きく左にカーブしています。多賀線は多賀軽便鉄道が1912年9月12日に免許を取得、1914年3月8日に近江鉄道がその免許を無償で譲り受け、高宮~多賀(現在の多賀大社前)間を開業しました。多賀大社の参詣路線として同社の業績向上に多大な寄与をしました。
ホームは彦根方面に向かう本線上り線用(1番線)の単式と本線下り線、多賀線(2・3番線)用の島式の2面3線となっています。1番線と2番線の間には中線もあります。1番線ホームと2・3番線ホーム間は構内踏切で結ばれています。
本線の列車は1,2番線に入線可能で、八日市方面から高宮止まりで到着した場合、2番線に入線し、多賀大社からの彦根方面行きに乗り換えが可能となっています。
3番線は急カーブしているため、以前は20m級車両の800/820系、700系の入線は不可でしたが2000年にカーブが緩和され入線が可能となりました。さらに2013年に900形、100形が登場すると再びホームとの衝突が起こるためホームが削られました。
西武3000系の記事で触れましたが、駅東側には電留線があり、彦根車庫に収容しきれない未使用の車両などが留置されています。
多賀線から住友セメント多賀工場やキリンビール滋賀工場への引き込み線が出ていた関係もあり、高宮駅にはその中継のための貨物ヤードがあったそうです。
かつては近江国犬山郡に中山道64番目の宿場として高宮宿があり、多賀大社最寄りの宿場として宿内家数835軒、本陣1軒、脇本陣2軒、旅籠23軒で宿内人口は3560人を数えたそうです(中山道宿村大概帳1843年)。特産品は麻織物で高宮布として近江商人により日本各地に流通し、彦根藩から将軍家にも献上されたそうです。
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