2018年10月の関西旅行 近江鉄道 part9 駅 その4 八日市駅
近江鉄道の駅シリーズ、今回は八日市駅です。
2013年3月16日以降、近江鉄道の路線は米原~彦根~高宮~多賀大社前間が彦根・多賀大社線(ラインカラー赤)、高宮~八日市間が湖東近江路線(ラインカラー青)、八日市~近江八幡間が万葉あかね線(ラインカラー緑)、八日市~貴生川間が水口・蒲生野線(ラインカラー黄)と決められました。
2018/10/6 愛知川 右側に見えるのは東海道新幹線の高架
高宮から八日市にかけての区間のうち、五箇荘までは東海道新幹線の高架の横を並走しています。
何度も出てきましたが彦根~愛知川間が開業したのが1898年6月11日、愛知川から八日市まで伸長したのが同年7月24日でした。その後1899年9月12日には八日市から関西鉄道深川駅(現、甲南駅)を目指して着工されました。しかし、1900年9月10日には深川が貴生川に変更となり、同年10月1日には日野駅まで開業されました。
2018/10/6 近江八幡方向から八日市駅に接近 右側の線路は貴生川方面に繋がる水口・蒲生野線
一方、八日市で分岐し、近江八幡方面の万葉あかね線は、1911年9月30日に湖南鉄道に対して軽便鉄道免許が交付され、1912年4月に湖南鉄道が設立、1913年12月29日、新八幡(現在の近江八幡)~八日市口(現在の新八日市)間が開業となりました。湖南鉄道は1927年5月15日に琵琶湖鉄道汽船に合併となり、1929年4月1日、琵琶湖鉄道汽船は同区間を八日市鉄道に譲渡しました。1930年10月1日、八日市鉄道が新八日市~飛行場(後の御園)間を開業しました。1943年、近江鉄道(当時の社長は堤康次郎)と八日市鉄道の合併が決まり、1944年3月1日、路線は近江鉄道八日市線となりました。新八日市と八日市間が繋がったのは1946年1月1日のことでした。1948年8月1日、新八日市~御園間は休止となり、1964年9月25日、同区間は廃止となりました。
八日市駅は写真のように、単式ホーム1面と島式ホーム2面の構造で、両ホーム間に中線があります。両ホーム間は跨線橋で結ばれ、駅舎は単式ホーム側にあり、近江鉄道の駅では最も大きい駅舎となっています。
2005年2月11日の合併で現在は東近江市となっていますが1954年8月15日からは八日市市が存在しました。元々、この地は御代参街道と八風街道が交わる交通の要衝で、戦前には八日市飛行場が所在し、八日市駅周辺は赤線延命新地として大津・彦根に次ぐ県下有数の歓楽街として栄えました。
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コメント
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初めまして、デスシャドウ級二番艦アルカディア号です♪
昨年の9月に関西へご訪問されたのですね!
かなり老舗な路線ですね。
この路線は激しい戦争を生き抜き、八日市の人々を守り続けています!
そういえば八日市飛行場は旧海軍の飛行場として使用されていましたね。
投稿: デスシャドウ級二番艦アルカディア号 | 2019年2月23日 (土) 01時00分
デスシャドウ級二番艦アルカディア号さま、はじめまして。
早速、コメントありがとうございます。
昨年は3月、9月、11月と趣味の目的で3回関西を訪問しました。1日でしたが、2014年以来の近江鉄道の訪問でした。
滋賀県のこの地方は鉄道の便という意味では近江鉄道が貴重な足となっているのですね。私も、八日市の飛行場について調べてみました。元々は個人がフランスで学んだ飛行技術の訓練のために設立した飛行場なんですね。
その後、帝国陸軍の飛行場となったようですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2019年2月23日 (土) 06時59分