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2019年5月14日 (火)

西武園線における2000N系と101N系 その1

2019年3月のダイヤ改正から久しぶりに101N系が西武園線の運用に入るようになりました。

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2014/7/20 東村山 西武園線運用に入った白電時代の1241F
パンタ付きの車両は241奇数車

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2012/5/6 東村山 2626先頭の2000N系4連

今回の運用投入は、東村山駅付近高架工事の影響で玉川上水基地から、従来のように拝島線~萩山~小平~東村山~西武園といったルートではなく、小川~東村山~西武園といったルートで車両が出入しているため、編成向きも東村山駅において西武新宿線本線の編成と較べると逆向きとなっています。さらに始発から午前11時過ぎまでは2000N系4連で運行され、それ以降,101N系と交換されています。なんで終日,2000N系4連であったのが、途中から101N系になるのか、その辺の編成のやりくり事情は不明ですが、玉川上水、東大和市、小川、東村山、西武園の各駅で車両交換の様子を観察してみました。

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2019/5/2 西武園線前面展望 新宿線との分岐

まずは西武園線の成り立ちから。

甲武鉄道の関連会社として1892年8月5日に設立された川越鉄道1894年12月21日に現在の国分寺線にあたる国分寺~久米川(仮)駅(現、東村山駅)間を開業しました。1915年には東村山から箱根ヶ崎間の免許を取得していましたが、工事は先延ばしされていました。しかし、1927年に村山貯水池が多摩湖として造られ、東京の観光地となると武蔵野鉄道1929年5月1日山口線(西所沢~村山公園4.8km、直流1200V)を開業、さらに箱根土地(同社の子会社、多摩湖鉄道)が国分寺から多摩湖に向かう多摩湖線1930年1月23日に萩山~村山貯水池(現、武蔵大和)、1930年5月7日、直流600Vで電化)を開業すると1922年8月15日西武鉄道となった元の川越鉄道は箱根ヶ崎線の計画を一部変更して1930年4月5日に東村山~村山貯水池前間に村山線を開業しました。ここに多摩湖という観光地を巡って、武蔵野鉄道、多摩湖鉄道、西武鉄道の熾烈な乗客誘致合戦が展開されますが、太平洋戦争の激化で客足は遠のき、政府から不要不急路線の指定を受けました。1944年5月10日は休止となり、路線ごと撤去されてしまいます。西武鉄道と武蔵野鉄道(1940年3月12日に多摩湖鉄道を合併済み)が、陸上交通事業調整法のもとに合併し、1945年9月22日西武農業鉄道となり、1946年11月15日西武鉄道と改称しました。

190502-32019/5/2 西武園線前面展望 西武園駅到着

1948年4月1日、前年に西武鉄道が貯水池周辺の広大な土地を取得し、「東村山文化園」という娯楽施設を建設する構想の下に、村山線がその資材輸送のために復活しました。当初の終着駅は戦前に狭山公園駅となっていましたが、復活に際して駅名も村山貯水池駅となりました。当時、競輪が自治体の収入源として着目されており、東村山文化園にも競輪場が開設されることとなり、ここへの交通を確保するために野口信号所が設置され、支線が分岐されることとなりました。1950年5月23日に支線の先に西武園駅が臨時駅として開業しました。その後、野口信号所の能力の関係やかつてライバル会社間で争った乗客誘致合戦は今は同一会社であることも考慮し、1951年3月1日、村山貯水池駅と西武園駅を統合し、野口信号所~村山貯水池間は廃止、西武園駅を常設化することにし、東村山~西武園間2.4kmの現在の形態となりました。

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2016/5/1 駅周辺の施設図と西武園競輪場

私が高校の頃、土曜になどは西武新宿発西武園行きの臨時急行が601系4連などで走っているのをよく見かけました。こういった新宿線直通列車は2011年末でなくなったようです。また2018年3月9日までは西武園競輪開催時に国分寺発西武園行きの直通列車が走っていましたが、現在は早朝と16時台の運行に留まっているようです。

 

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