2015年8月 貴婦人C571号機牽引による「SLやまぐち号」の旅 その2 当時の客車 展望車風客車 オハフ13701
SLやまぐち号用の客車は昨日の記事のように当初は無改造の12系が使用されましたが、その後1987年に外装がぶどう色2号に変更され、白帯が配されました。1988年7月24日からは幡生車両所(現、下関総合車両所本所)で改造された12系700番台からなる5両編成が30年弱に渡り、使用され、2017年に後継の35系4000番台が製造されことで2017年8月27日に運行が終了しました。
レトロ客車への改造は、各車ともユニット窓から一段上昇窓に改め、窓も小型化されました。座席は1列分減らされ、定員は88名から80名に、座席間隔は1580mmから1755~1760mmとなりました。これによって生じた空間に固定式テーブルが設置されました。最初の改造後は1両ごとに塗装が異なっていましたが、2005年のリニューアルでぶどう色2号に白帯の上の写真のようなスタイルとなりました。展望車風(赤茶)、欧風(緑)、昭和風(ぶどう色2号+白)、明治風(ぶどう色2号)、大正風(ぶどう色2号)と5両それぞれ異なった様式になり、昭和風客車以外はそれぞれの時代に似せた形状のカバーが取り付けられていましたが、2005年のリニューアルでこれらのカバーは撤去されました。
新山口より1号車のオハフ13701、展望車風客車からはじめます。旧番号はオハフ1359です。改造前は5号車として連結されていました。1923年製のオイテ27000形を参考に前位にあった便洗面所、側扉を撤去、開放式展望デッキに改められました。後位は丸妻から切妻に改造されました。床にはカーペットを敷き、窓には横引きカーテンが取り付けられました。天井は明かり取り窓付きの2段天井とし、明かり取り窓の内部に照明装置が入ってました。定員は56名です。展望室定員は8名です。
展望車からの沿線風景
種車のオハフ13形は12系客車(オハ12形、スハフ12形、オハフ13形)の中では電源車なしの緩急車として1970年に50両、1971年に26両の76両が製造され、発電セットを搭載してスハフ12形に改造できるよう準備工事が施されていました。
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