公園保存蒸機 D51408号機 生田緑地
再び、公園保存蒸機の話題です。2015年4月1日には横浜本牧市民公園、横浜市電保存館を訪問した後、生田緑地を訪問しました。
小田急線の向ヶ丘遊園駅南口から駅前の道路を真っすぐ行くと府中街道の交差点があり、それを越えてしばらく歩くと生田緑地の入口に着きます。生田緑地は1941年川崎市が桝形山や1927年当時の小田原急行が開園した向ヶ丘遊園およびその周辺の森林 165.5ha について緑地として都市計画決定し、1964年に整備に着手した総合公園で向ヶ丘遊園は2002年に閉園しましたが、川崎市内最大の都市公園です。
生田という地名を聞くと1971年11月11日に同公園内で実施されたローム台地斜面崩壊実験で崩壊の規模、速度が予想外に大きく研究者や報道陣が生き埋めになり15名が死亡、10名が負傷した大惨事を思い出します。
公園内にはD51408号機とスハ422047が保存されています。
この機関車の履歴は、沖田祐作氏の機関車表によると
D51408 日本車輌名古屋工場=783 1940-04-12 S77.60t1D1T(1067)
車歴;1940-04-12 製造→ 納入;国鉄;D51408→ 配属;名古屋局→
1940-04-18 配置[名鉄達300];富山→1940-04-27 使用開始→1942-06-13 広島→
1949-11-23 広島一→1950-03-15 国府津→1951-02-23 新鶴見→1954-06-18 品川→
1958-04-14 田端→1958-06-24 借入;新鶴見→1958-06-30 返却→
1962-08-01 大宮→1969-04-25(4/27?)新鶴見→1970-11-28 廃車;新鶴見→
1971-00-00 保存;神奈川県川崎市「生田緑地公園青少年科学館」;D51408
日本車輛名古屋工場製で名古屋局から富山、広島を経て、戦後は国府津、新鶴見、品川、田端、大宮、新鶴見と首都圏を中心に活躍して、1970年11月28日に廃車、約1年後に同地に保存となったようです。ちょうど、生田緑地でローム崩壊事故が起きた直後に廃車、保存となったのですね。
デフレクターは点検穴があるタイプで砂管は小の字の後ろ側が開いたタイプ、逆転器リンクプレートは小穴タイプです。
助手席前のランボードには潅水清浄装置(上下サイズの短いタイプ)が搭載されています。
訪問した当時、整備された直後とあってか非常に綺麗な状態でした。
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