米原公民館前に保存されているラッセル車 キ555
2016年9月の関西旅行、東京への帰途、米原駅で途中下車して立ち寄ったのが本日の記事で紹介するラッセル車キ555です。
2016/9/4 米原公民館
除雪用車両として、ラッセル車、ロータリー車は子供のころから絵本等でよく知っていますが、「ラッセル」というのは開発元の米穀ラッセル社に由来することは知りませんでした。車体前部に排雪板を装着し、進行方向の片側もしくは両側に雪を掻き分ける方式で除雪し、雪の少ない地域や豪雪地帯での初期除雪において活躍します。
キ550形貨車は鐡道省が1932年から製造・使用した事業用貨車(複線用ラッセル式除雪車)で製造時はキ250形として登場し、1941年3月の称号改正でキ550形となりました。
1943年から1959年にかけ、苗穂工場、土崎工場、飯野産業においてキ551~キ556、キ559~キ588の36両が新製されました。
さらに1955年、昭和30年度貨車更新修繕計画により苗穂工場にて2両のキ1500形の木製車体を鋼体化改造してキ550形に編入しました(キ557 - キ558)。1958年、昭和33年度貨車整備工事改造計画により、除雪能力を改善するため、苗穂工場にてその前頭部の形状を変更し、フランヂャーを直動式に改造されました。1961年から1968年には旭川工場、土崎工場、新津工場、松任工場、長野工場にてキ100形が改造され、キ550形に編入されました(キ589 - キ599、キ1550 - キ1569)。以上70両(キ550 - キ599、キ1550 - キ1569)が在籍し、各地の豪雪地帯で運用されました。
1968年10月1日のダイヤ改正では高速化不適格車とされ、最高速度65km/hの指定車となり、識別のため記号に「ロ」が追加され「ロキ」となり黄1号の帯が巻かれた。
主要諸元
車体色 黒+黄1号の帯
軌間 1,067 mm
全長 12,200 mm
全幅 2,621 mm
全高 4,015 mm
自重 30.0 t
換算両数 2.0
台車 TR42A、TR41C
車輪径 860 mm
軸距 1,650 mm
台車中心間距離 6,500 mm
最高速度 65 km/h
1987年、最後の1両が廃車となり、形式消滅しました。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« 我が国最古の公立公園として開園した浜寺公園 | トップページ | 和布刈公園に保存されているEF30 1号機 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 75 車両編 地下鉄線乗り入れ用 100・200系 その2(2023.03.21)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 74 車両編 地下鉄線乗り入れ用 100・200系 その1(2023.03.20)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 73 車両編 瀬戸線刷新のため登場した4000系 (2023.03.16)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 72 車両編 1000系の機器を流用して誕生した5000系(2代)その2(2023.03.15)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 71 車両編 1000系の機器を流用して誕生した5000系(2代)その1(2023.03.14)
「貨車・貨物列車」カテゴリの記事
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 26 短いながらも話題が豊富な名鉄築港線(2022.12.19)
- 2022年夏 名古屋遠征 JR貨物 関西本線で長らく活躍したDD51 part6(2022.11.01)
- 2022年夏 名古屋遠征 JR貨物 関西本線で長らく活躍したDD51 part5(2022.10.31)
- 2022年夏 名古屋遠征 JR貨物 関西本線で長らく活躍したDD51 part4(2022.10.28)
- 2022年夏 名古屋遠征 JR貨物 関西本線で長らく活躍したDD51 part3(2022.10.27)
B767−281様 こんにちは。毎日暑いですね。ラッセル車=雪と連想して楽しんでいます。(笑い)私もラッセルとは雪を掻くことの英語?もしくは外国語だと思っていました。昭和38年といえば38豪雪でしたね。特急ときの161系が雪に閉じ込められて、の様な話を読んだ覚えがあります。話は飛びますが、子どもの頃図鑑で見た捕鯨船団のお話は今でも強烈に印象に残っています。キャッチャーボートが銛で鯨を打って、それを母船に収容して過ぎ解体、凍らせて日本まで。なんていうお話にとても感動していました。と言うのも我が家は貧乏だったので肉と言えば鯨。筋がたくさんでしたが美味しかったです。その捕鯨もいつしか調査のみになりましたが、先頃の IWC脱退には驚きました。鯨は日本の食文化だとは思いますが、国際関係を考えた時どこまでする必要はあるのか疑問です。どうもこの政権のやることはおかしいことだらけ。韓国とのこの間の問題も、もう少しきちんと話し合って解決できないものかと思います。
投稿: 細井忠邦 | 2019年8月 1日 (木) 15時40分
細井忠邦さま、おはようございます。
コメントのお返事が遅れまして申し訳ありません。8月1日夕刻、東京を離れ、岡山に来ております。水島臨海鉄道、井原鉄道、福塩線、岡山電軌と見学し、津山に泊まっております。
ただ、ネットの接続が上手く行かず、スマホからのでザリング対応となっています。
捕鯨の話、小学校だったか、中学校だったか、平頭もりの話も憶えています。わざわざIWCを脱退するところが安倍政権だなと感じます。韓国に対する対応、向こうの反応も安倍政権だからだと思います。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2019年8月 3日 (土) 06時26分