湊線の風景 茨城交通からひたちなか海浜鉄道 その3 旅客車編 初代キハ11の3両
ひたちなか海浜鉄道の車両シリーズ、今回はこれまでに2回在籍しているキハ11形の古い方です。
国鉄キハ10系は1953年から開発された一般型気動車で1957年までに728両が製造されました。特徴は初めて液体式変速機を実用化し、併結運転での総括制御を可能としたことです。
形式的には
キハ17形(キハ45000形)片運転台 便所有 1953年 402両
キハ16形(キハ45500形)片運転台 便所無 1954年 99両
キハ10形(キハ48100形)両運転台 便所無 1955年 70両
キハ11形(キハ48000形)両運転台 便所有 1955年 74両
キハ12形(キハ48200形)両運転台 便所有 1956年 22両
キハ18形(キハ46000形)中間車 便所無 1954年 31両
キロハ18形(キロハ47000形)中間車 便所有 1954年 8両
キハ50形(キハ44600形)片運転台 便所無 1954年 2両 エンジン2基
キハ51形(キハ44700形)片運転台 便所有 1956年 20両 エンジン2基
キハ11形は74両製造されましたが、旧番号48016~48026の11両は寒地向け耐寒耐雪装備で北海道に配置され、1957年の称号改正による改番で100番台(101-111)に区分されました。北海道でも気動車が運用可能なことを証明しましたが、耐寒性が不十分であることからキハ12形が製造され、五能線、芸備線などに転用されました。1965年度に2両、1968年に1両の計3両がキユニ11形に改造され、1975年から老朽廃車が始まり、1980年までに全車が除籍されました。茨城交通へ3両、津軽鉄道に2両、譲渡されました。
2014/5/24 大宮 鉄道博物館 キハ11 25
キハ10系列において特徴的なDT19/TR49台車 鋼板をプレス加工し、溶接して組み立てられた台車枠とゴムブロックを枕バネに用いた軽量台車
茨城交通時代に元国鉄キハ11のうち 1956年・東急車輌製のキハ11が3両集められました。キハ111から113とナンバリングされ、111(元キハ11 19)は映画「鉄道員(ぽっぽや)」の撮影に登場、112は2004年まで稼働し、最後の営業用キハ10系列となり、キハ11 25としてさいたま市鉄道博物館に収蔵されました。
113(元キハ11 26)は佐久間レールパークに保存され、同所廃止後はキハ48036としてリニア・鉄道館に収蔵されました。キハ48036がキハ1126になるのは北海道用に11両が100番台で抜けたからです。
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