湊線の風景 茨城交通からひたちなか海浜鉄道 その3 旅客車編 キハ22 1 廃車体@阿字ヶ浦
湊線の車両、今回は北海道北部の羽幌炭鉱から産出される石炭を搬出するため1941年12月14日に開通し、1970年12月15日、炭鉱の閉山と共に廃止された羽幌炭礦鉄道(築別~築別炭鉱16.6km)用に製造された国鉄キハ22の同形車です。私も大学1年のとき(1974年)、教養学部化学部の夏の北海道実験旅行で羽幌と天塩有明を訪れており、その時、羽幌鉱山は既に閉山されており、羽幌炭礦鉄道も既に廃止されていましたが、留萌から羽幌、天塩有明までは後に廃線となった羽幌線に乗車しました。
1974/7 留萌駅で発車待ちをする羽幌線気動車列車 キハ22 19他
1974/8 羽幌線天塩有明駅の駅名標 隣の駅名の築別が羽幌炭礦鉄道の起点
今回の記事で紹介するのは同鉄道が保有していたキハ221~223の3両のうちのトップナンバーキハ221で極寒地向け仕様の大型気動車でした。1960年から1966年にかけて富士重工業で製造され、旅客輸送の主力でした。エンジンはDMH17C8気筒180馬力を搭載していました。
2006/7/29 阿字ヶ浦 キハ221の廃車体
羽幌炭礦鉄道廃止後、3両とも茨城交通に譲渡され、湊線で第二の職場を得ました。移籍に際して、スノープラウ、便所は撤去されましたが、旋回窓は残されました。塗色も羽幌炭礦鉄道の塗色のまま残され、1983年に茨城交通オリジナルカラーになりましたが、1997年に羽幌カラーに復元、営業運転に用いられ、同年中に廃車となりました。廃車後、阿字ヶ浦駅構内に留置され、海水浴客の臨時更衣室として使用されていました。
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