公園保存蒸機 三島楽寿園に保存されているC58 322号機
今回からは2017年3月10日から2泊3日で三島、吉原、島田まで行き、島田を拠点に大井川鐡道「SLフェスタ」に参加したときの様子です。速報版では2017年3月11日の記事、12日の記事、13日の記事となり、それ以降、大井川鐡道の記事が続きますので、島田に至るまでの部分を今回は記事にします。
2017/3/10 三島楽寿園 静岡地区ではあまり縁がないごついスノウプラウが装着されて保存されています。
まずは三島駅南口前にある三島市が運営する有料公園「楽寿園」内に静態保存されているC58322号機です。ここは古くは小浜山と呼ばれ、愛染院、浅間神社、広瀬神社の社寺域で、1890年小松宮彰仁親王の別邸として造営され、彰仁の没後、1911年に韓国王世子李垠の別邸となり、昌徳宮と呼ばれました。1927年、伊豆出身の資産家・緒明圭造へ売却され、1952年に三島市が購入し、同年7月15日から市立公園として一般公開されるようになりました。
園内の起伏は「三島溶岩」と呼ばれる下層部が約1万7千年前、上層部が1万5千年前の富士山の噴火で流出、堆積した溶岩からなるもので、溶岩流の露頭もあります。
キャブ下両サイドの区名札入れには活躍した機関区の区名札が入っています。
訪問したときは炭水車側の前照灯、尾灯はありませんでした。現在はシールドビームタイプの前照灯が装備されているそうです(サイト)。
キャブ内は見学可能でメータ類のガラスもきちんと維持されていました。
C58322号機は沖田祐作氏の機関車表データによると
1942-4-30 汽車製造大阪工場 製番2174
1945-8現在 富山
1947現在 富山
1955-8-1現在 敦賀
1961-3 遠江二俣
1961-6 敦賀第一
1971-4-17廃車 敦賀第一 大阪の汽車製造で1942年に竣工後、富山、敦賀、遠江二股、敦賀第一と転々とし、最後は1971年に敦賀第一機関区で廃車となっています。蒸気機関車としての引退は比較的早く、保存されたのも初期ということになります。
本機の後方に1組のC58らしき動輪が保存展示されており、刻印を見るとC58294号機のもので1971年3月15日に敦賀一機関区で廃車された機関車です。
流石、JR東海管内
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