仙台市電保存館を訪問 その2 展示車両 モハ80型改めモハ100型
仙台市電、昨日の記事のようにモハ1型からモハ70型まではすべて単車でした。最初のボギー車として登場したのがモハ80型でした。この車両は第二次世界大戦後の戦災復興や外地からの引揚者で人口増加、利用客の増加に対処するため、輸送力増強の手段として1946年から1950年にかけて新潟鐵工所に大型ボギー車として発注されました。
2016/10/21 仙台市電保存館
前面3枚窓、張り上げ屋根の半鋼製車体で車体前後に片側2枚の扉を有しましたが、1948年発注の最初の5両(80-84)は資材不足の中で製造されたため、天井はベニヤ板張り、車内の座席も粗末な作りのまま登場となりました。1950年までに24両が製造され、1954年に改番が行われ、モハ100型(101-124)となりました。
初期車の5両は原形のまま1974年に廃車となりましたが、残り19両は1969年以降のワンマン運転に対応した工事が行われ、扉配置が変更され、前面窓も右側の窓が大きい左右非対称の2枚窓となり、1976年の市電廃止まで運行されました。
シドニーに行った1054号
廃止後、117-119、121,124が長崎電気軌道に譲渡され、仙台から昭和51年に譲渡されたことにちなみ1050形に変更されました。元117の1051以外の4両は2000年までに廃車され、動態保存車として残された1051は2019年3月31日に引退となりました。1054(元121)は1990年12月5日、長崎電軌を除籍後、オーストラリアに渡り、シドニー路面電車博物館にて動態保存されているそうです。
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コメント
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B767−281様 お早うございます。仙台市電がルイーツの車両がシドニーで動態保存とは素晴らしいですね。まだまだ日本は車両という文化遺産に対する認識が低いようです。仙台は一昨々年に行きましたが、地下鉄は料金が高く、もっぱらバスで市内を移動しました。今更ですが広島や長崎のように路面電車を残していれば便利なのにな、と思います。明日から滋賀で研究会、その後恒例の関西巡りになりますが、天気が心配です。台風早く抜けてほしいです。
投稿: 細井忠邦 | 2019年8月15日 (木) 09時16分
細井忠邦さま、おはようございます。
私も、元仙台の市電が長崎に行ったことまでは理解できたのですが、それが引退後、南半球まで行っていたのには驚きました。仙台市電は国鉄と同じ線路幅の1067mm、軌間でしたが、それをわざわざ持っていった点も驚きでした。
台風の速度が遅いため、なかなか過ぎ去ってくれないようで、夏のこの時期の旅行はホントどうなるか分からないのですが、どうか滋賀、および関西巡りの旅を楽しんできてください。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2019年8月16日 (金) 03時02分