阪急 5100系
5100系は5000系、そして試作冷房車の5200系に続く本格的冷房搭載車として1971年から1979年にかけて90両が製造されました。
それまでは神戸線、宝塚線、京都線と別形式が投入されていましたが、機器類を統一(床下機器配置は京都線方式に統一)し、全線での運行を可能とした設計となりました。当初、系列番号は6000系が考慮されましたが、大阪交通局60系6000番台との番号の競合が心配されたため、5100系となりました。
実際のところ、1972年からは後日、紹介する5300系が京都線に投入されたため、5100系は神戸・宝塚(神宝)線に集められることになりました。従来、100番台が1の形式は宝塚線専用形式(低速仕様車)のことが多かったのですが、5100系はその概念からは逸脱し、以降*100系として宝塚線専用形式は製造されなくなりました。
先頭車は全て電動車、中間車は付随車のみという構成になりました。
主要諸元
編成 2両 - 8両編成
電気方式 直流1,500V
最高運転速度 100 km/h
設計最高速度 110 km/h
起動加速度 2.8 km/h/s
減速度(常用) 4.5 km/h/s
減速度(非常) 5.0 km/h/s
車両定員 座席48・立席92(先頭車)座席52・立席98(中間車)
自重 37.9 t (5100形偶数車)37.5 t (5100形奇数車)25.7 t (5650形)
編成重量 253.6 t
全長 19,000 mm
車体 普通鋼
主電動機 SE607形
主電動機出力 140 kW × 4
駆動方式 WN駆動方式
歯車比 1:5.31
編成出力 2,240 kW (4M4T)
制御方式 抵抗制御
制御装置 MM31A形
制動装置 電磁直通ブレーキ・発電ブレーキ(HSC-D)
保安装置 ATS
デッドマン装置
2019/10/18 箕面
定格速度は5000系、5200系よりも落とし、高速域では弱め界磁をフル活用することで3線における走行性能を満たしています。下枠交差式パンタを初めて採用した形式でもあります。
2001年に5000系のリニューアル工事が開始された際に5100系の17両が5000系にコンバートされ、2014年から2016年にかけ24両が能勢電鉄に譲渡され、2014年余剰で休車となった5112、5103、5119が廃車され、宝塚線に8連4本、4連2本、神戸線に6連1本の計46両が配置されています。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« 阪急 5200系 | トップページ | 阪急 5300系 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 2023年12月26日 松本城を見学(2024.12.26)
- 2023年晩夏の関西旅行 城巡り編 その3 岸和田城(2024.12.25)
- 2023年晩夏の関西旅行 城巡り編 その2 彦根城(2024.12.24)
- 2023年晩夏の関西旅行 城巡り編 その1 長浜城(2024.12.23)
- 2023年晩夏の関西旅行 南海電鉄編 来年4月からは南海電鉄になる泉北高速鉄道の5000系(2024.12.19)
「民鉄:阪急電鉄」カテゴリの記事
- 速報版 2024年晩夏 京都の旅 3日目 嵐電から始まり、阪急PRiVACE、JR、阪急2300系で締めくくり(2024.09.05)
- 2023年晩夏の関西旅行 阪急電鉄編 その19 1300系(2024.07.31)
- 2023年晩夏の関西旅行 阪急電鉄編 その18 3300系(2024.07.30)
- 2023年晩夏の関西旅行 阪急電鉄編 その17 5300系(2024.07.29)
- 2023年晩夏の関西旅行 阪急電鉄編 その16 6300系(2024.07.25)
コメント