関西私鉄沿線巡りと鉄道イベント参加の旅 その5 京阪線全線の旅 宇治線
滋賀県の京阪線を堪能した後は来た道を戻ります。
三条からは8000系特急のプレミアムカーに乗車しようかとも思いましたが、中書島で宇治線、樟葉では樟葉モールのSANZEN-HIROBA、さらに枚方市では交野線に乗車しなくてはならないのでプレミアムカー乗車は次回に回し、来た電車で大阪方面に向かうこととしました。 2019/10/20 中書島駅 駅名標
2019/10/20 中書島駅で出発を待つ宇治線ワンマン仕様の10000系
軌道敷設免許は1907年1月に宇治川電気軌道によって取得され、1910年11月に京阪電気鉄道がその免許を譲り受けました。免許の内容は軌間1067mm、架線は複線式だったため、建設に当たりいくつかの変更が申請されました。ちょうどこの時期、1912年7月30日に明治天皇が崩御し、御陵は伏見桃山と発表、9月の「大喪の儀」の後の一般参拝では桃山一帯は混雑を極め、さらに1年後の7月30日には明治天皇崩御1年祭が予定されたことから宇治線の工事は突貫工事で進められ、4ヶ月で開通に至りました。
路線データ
路線距離(営業キロ):7.6km
軌間:1435mm
駅数:8駅(起終点駅含む)
複線区間:全線
電化区間:全線電化(直流1500V)
閉塞方式:自動閉塞式
閉塞信号機 22基
保安装置:K-ATS
踏切数:19か所(すべて第1種甲)、うち車が通行可能な17か所に踏切障害物検知装置が設置。
最高速度:80km/h
最急曲線:半径200m(観月橋駅 - 桃山南口駅間・木幡駅 - 黄檗駅間)
最急勾配:30‰(黄檗駅 - 三室戸駅間)
1991年12月から府道7号京都宇治線の拡幅に伴い、駅の移設工事が開始され、1995年6月に現在の場所に新駅が移設されました。この円を基調としたデザインは南海特急ラピートをデザインした建築家若林広幸によるもので1996年、私鉄の駅としては初めてグッドデザイン賞を受賞しました。
開業後、1917年には「大正大洪水」、1934年9月の室戸台風、1935年6月と8月の「鴨川水害」、1953年9月の台風13号、1959年8月13日の豪雨、1961年9月の「第2室戸台風」1965年9月の台風24号などで宇治川・山科川が氾濫し、特に中書島ー木幡間は浸水・不通を繰り返しましたが、1960年代に天ヶ瀬ダムの完成、宇治川・山科川の堤防強化、排水ポンプ場の設置で水害対策は完了しました。
駅番号は前の記事で紹介したように観月橋がKH71、宇治がKH77となっています。地図で見てもよく分かりますがJR奈良線とは全区間において並行しており、両線の利用者数は拮抗、乗り換えの便については考慮されていない、ライバル関係にあります。
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2枚目の画像配信は京阪10000系でもあります10006Fのものです、ちなみに京阪10000系でもあります10006Fは今から17年前の平成18(2006)年10月22日(日曜日)には京阪本線天満橋駅にて車両の展示をしていました。
投稿: 巽孝一郎 | 2023年7月26日 (水) 07時12分
巽孝一郎さま、おはようございます。
10006Fは10000系デビューの際にそういった役割を務めたのですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2023年7月26日 (水) 07時31分