阪急 5200系
通勤電車における冷房車は1968年の京王帝都電鉄の5000系が最初でしたが、関西私鉄では京阪電気鉄道が2400系を登場させたのが嚆矢で、阪急は昨日の5000系の増備車として試作車を登場させました。1970年から1971年にかけて神宝線用として5014の6両編成として登場させる予定でしたが、試作的要素が強かったので、200番台の予備系列番号を使い、5200系となりました。
5200系の編成と製造時期 1970年6月から1971年5月にかけてアルナ工機で25両が製造されました。
基本的には5000系の車体サイズを継承していますが、冷房装置搭載のため屋根部が従来より70mm高くなり、屋根肩のRが従来の4600mmから3600mmと小さくなり、屋根のとがったスタイルとなりました。
1981年頃 三宮
冷房装置は8000kcal/h(9.3kW)のRPU2202冷房装置をパンタ付き車両は4基、他は5基搭載しました。阪急の冷房装置は分散式と集中式の利点を取り入れた方式で集約分散式と言われ以降のスタンダードになりました。第一編成における運用の結果、4基で十分という結果が出されたため、第二編成以降のパンタなし車両は1つがダミーとなっています。
西宮北口 1981年3月ごろ ダイヤモンドクロス廃止の前に記録しようと多くの人が詰めかけているために524までしかわかりませんが、当時の5200系の編成から5244と思われます。
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B 767-281様こんばんは。70年と言えば国鉄も103系の冷房試作車を新製し、113系の冷房改造車を投入した時期ですね。この5200系、たのサイトを見ましたら、割と早期に廃車されたとのこと。冷房以外にも何か特殊な点があったのでしょうか?
投稿: 細井忠邦 | 2019年11月13日 (水) 20時48分
細井忠邦さま、おはようございます。
私も詳しい理由はわかりませんが、5200系というのは5100系につながる試作的存在であったため、試験が終了した時点で他の系列に組み込まれるなどして消滅に至ったからではないかと思います。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2019年11月14日 (木) 04時51分