阪急新性能車の系譜 抵抗制御方式 その5 6000系、6300系
再び、阪急電車の話題です。阪急の6000番台の系列は最後の抵抗制御の系列となりました。
6000系は神宝線用として5100系の電装品と2200系の車体を組み合わせた系列で、宝塚線用には8連(4M4T)編成が準備され、神戸線にはホーム有効長が6連分しかない、山陽電鉄乗り入れを考慮して、6両の基本編成と2両の付属編成による6M2T編成が準備され、1976年から1980年までに126両、1985年に神戸線10連化用に付随車4両が製造されました。
宝塚線用編成
←大阪 Mc T M' T T M T M'c 宝塚→
6000 6550 6500 6560 6570 6600 6560 6100
PT BATT MG BATT PT MG
Cont CP CONT CP
BATT BATT
神戸線用編成
←大阪 Mc M'c Mc M' T T M M'c 神戸→
6000 6100 6000 6500 6550 6550 6600 6100
2200系から編入された車両も存在しました。
同じ6000番台系列でも京都線に投入された6300系は2800系に代わる特急車両として6000系よりも1年早い1975年から製造され、1978年までに8両編成7本が製造され、1984年に追加で1本6330Fが製造されました。
←大阪 Tc M M' T T M M' T'c 京都→
6350 6800 6900 6850 6860 6810 6910 6450
6330F
←大阪 Mc M' T T T T M M'c 京都→
6330 6930 6950 6960 6970 6980 6830 6430
6330Fでは制御方式が当時最新の界磁チョッパ方式となりました。
6351F~6353Fの3本は京都線特急運用を9300系に譲った後、2008年から2009年にかけて嵐山線用に転用され、
←大阪梅田 Tc M M' T'c 嵐山→
6351 6801 6901 6451
といった4連になり、内装も改められました。
6354Fは京とれいんに改造され
←大阪梅田 Tc M M' M M' T'c 嵐山→
6354 6804 6904 6814 6914 6454
といった6連になり、内装も改められ、2011年3月19日から、快速特急「京とれいん」運用に就きました。2019年1月19日のダイヤ改正で十三駅にホームドアが設置され、6354Fは適合しないため、十三駅を通過する快速特急Aに充当されることになりました。
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