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2019年12月18日 (水)

阪急電鉄 路線について その8 京都本線

阪急電車の路線シリーズ、今回は京都本線です。

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阪急電鉄 京都線 路線図 Wikipedia 阪急京都本線のページの路線図から

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厳密には京都線の起点は十三駅からですが、運転されている列車は大阪梅田駅からなのでこちらもそれに合わせました。

Dsc03623 2019/10/18 大阪梅田 駅名標 京都線は中津駅にホームが無いため、大阪の次の停車駅は十三となります。路線カラーはグリーンです。

宝塚本線神戸本線箕面有馬電気軌道が開業しましたが、

京都本線は京阪電気鉄道が淀川東岸を走る京阪本線の活性化のため、淀川西岸に新たな路線(高速新線)を建設し、相乗効果を目論んだものでした(1918年に西岸支線として敷設特許申請)。

そのために1922年6月28日新京阪鉄道なる子会社を設立し、大阪側ターミナルも当初は桜ノ宮仮駅を起点とし、梅田まで開業する予定でしたが、当時の城東線(現在の大阪環状線)の輸送力を配慮し、計画が変更され、1921年に十三~豊津間を開業した北大阪電気鉄道が所有していた天神橋(現在の天神橋筋六丁目)~淡路間の免許に目を付け、十三~淡路間を1925年に開業、1928年に西院(開業時は地上駅)までを開業しました。免許もそれまでの軌道法から地方鉄道法に準拠したものに切り替えられました。1930年には京都地下線の建設の目途もたち、新京阪鉄道は1930年9月15日、京阪電気鉄道に吸収合併されました。

新京阪鉄道における車両は当時の最高水準を実現しており、1927年に登場したP-6(Passenger car 6)は全長19m、重量52t、出力800馬力で当時の日本最強の高速電車であり、天神橋~京阪京都(現、大宮)間を34分で結びました。東海道本線の超特急「」を並行区間で追い抜いたという逸話も残されています。

太平洋戦争の激化に伴い、国策により、1943年10月1日、京阪電気鉄道と阪神急行電鉄は合併し、京阪神急行電鉄となりました。戦後の1949年の役員会において、国鉄も加わった協議で京阪神地区の将来を見据え、新京阪線は神戸、宝塚へ延伸との考えから、阪急側に割譲されることとなり、阪急京都本線、阪急千里線、阪急嵐山線となりました。京阪電気鉄道側からすれば、元々京阪本線のスピードアップのために子会社を設立し、建設した路線を阪急に持っていかれた感がありますが、阪急側もその点は、十三~梅田間の線増、烏丸~河原町間、北浜~淀屋橋間、七条~四条間の地下工事、特急車両の設計新造、北浜駅、京橋駅、烏丸駅、河原町駅のリニューアル、くずはモール、HEPファイブの建設、快速特急の運転などで協力しあっており、阪急の車両においても神宝線に投入される車両と京都線に投入される車両では駆動方式や導入される機器のメーカーなどに慣例的な違いがあるのはこういった歴史的経緯を踏まえてことのようです。

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2019/10/18 十三を発車し、大阪梅田に向かう1300系京都線特急

1959年2月18日、宝塚線の記事でも触れましたが、同線の梅田~十三間が複々線化され、新設の東側の2線を京都線が使用することになりました。ただ同区間は宝塚線の車両も走るため架線電圧は600Vでした。十三の架線電圧切り替えのデッドセクションが無くなり、1500V化されたのは1969年8月24日でした。十三~淡路~京阪神京都(大宮)間が京都本線、天神橋~淡路間が千里山線になりました。
1963年4月24日、東海道新幹線の高架線が完成し、並行する京都本線の高架工事のための仮線として上牧~大山崎間を新幹線線路を借用することになり、同区間の駅も仮設ホームを建設して営業となりました。

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京都河原町駅の大阪梅田よりの構造は京阪の淀屋橋や中之島の駅の構造と似ていますが、これも新京阪の名残なんでしょうか?

1963年6月17日、京阪神京都~河原町間の地下線が開通し、念願の京都中心部への乗り入れが実現しました。このとき、京阪神京都は大宮と改称しました。
1969年12月6日、大阪市営地下鉄堺筋線との相互乗り入れ運転が開始されました。

列車種別
快速特急Aと快速特急

土休日に大阪梅田駅 - 京都河原町駅間で運転される京都への観光客向けの列車

快速特急A 6300系 京とれいんを使用する十三を通過する列車

快速特急 十三を通過する7000系改造の京とれいん雅洛で運転される列車

特急 平日、土休日に運転される乗車券だけで乗車可能な特急列車 最高速度は115km/h 所要時間42~45分 
途中停車駅は十三駅・淡路駅・茨木市駅・高槻市駅・長岡天神駅・桂駅・烏丸駅

通勤特急 2001年から設定 平日の朝ラッシュ時と夕方以降に特急に代わり設定
途中停車駅は十三駅・茨木市駅・高槻市駅・長岡天神駅・桂駅・西院駅・大宮駅・烏丸駅 淡路駅は通過

快速急行 2001年に設定 朝夕ラッシュと夜間の時間帯に運行 途中停車駅は十三駅・淡路駅・茨木市駅・高槻市駅・長岡天神駅・桂駅・西院駅・大宮駅・烏丸駅 最高速度は110km/h

快速 2010年3月14日のダイヤ改正から定期列車として設定 平日のみに下りは早朝に3本 上りは夕ラッシュ時に7本運転 途中停車駅は十三駅・南方駅・淡路駅・上新庄駅・南茨木駅・茨木市駅・高槻市駅・長岡天神駅・桂駅・西院駅・大宮駅・烏丸駅

準急 2007年の急行廃止に伴い設定 ほぼ終日運行 大阪梅田駅 - 高槻市駅間で通過運転を行い、途中十三駅・南方駅・淡路駅・上新庄駅・南茨木駅・茨木市駅に停車し、高槻市駅 - 京都河原町駅間は各駅に停車

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2019/10/18 十三に到着する高槻行 京都線普通列車

普通 大阪梅田駅 - 高槻市駅・京都河原町駅間(昼間時間帯は高槻市駅発着で運転。高槻市駅 - 京都河原町駅間は準急が各駅に停車するため、準急が普通の役割を担う。

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コメント

新京阪線は当初名古屋への直通を目指していたとも聞きますね。

ニャン吉さま、おはようございます。

わたしもその話、聞いたことあります。
1920年代後半ですね、後の近鉄、当時の大阪電気軌道との対抗意識もあったと思いますが、壮大な計画ですね。1929年の昭和恐慌でそれどころではなくなったということですね。

駅名がわかりやすい、という内容の説明に阪急電鉄「神戸三宮」「京都河原町」の駅名標のお写真を使用させていただきたいのですが、ご許可いただけませんでしょうか。
「やさしい日本語」の講習会のパワーポイント、講習会ダイジェストのYoutubeでの掲載を予定しております。
よろしくお願いいたします。

すぎすぎさま、はじめまして。

御連絡ありがとうございます。
私の撮った写真で宜しければ、どうぞお使い下さい。

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