京阪乗り歩きの旅 2 車両編 9000系
少し間が空きましたが、再び京阪電気鉄道の車両シリーズで、今回は9000系です。
順番からゆけば7000系に改良を加え、1995年に登場した7200系に行きたいところですが、生憎まだ遭遇しておらず、写真も無いので次回の訪問で狙うこととし、特急車両の8000系は後に回し、1997年に登場した汎用車両の9000系です。
2019/10/20 野江 9005F 現在唯一の8両編成
朝夕のラッシュ時の混雑緩和、輸送力増強、遠距離通勤客の着席サービスの提供を目指し、当初8両編成5本が投入されました。
9000系は7200系をベースにアルミ製の車体、前面デザインなども踏襲しました。通勤時間帯の特急から急行、普通まで使用される汎用車を目指したため、登場時の塗装は緑2色の境目にパステルブルーのラインが入っていました。座席は車体中央を境に集団離反タイプの固定クロスシートで、ドア付近にはロングシートが配置されていました。
主要諸元
最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 2.8 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.3 km/h/s
編成定員 994人(セミクロスシート車)
車両定員 先頭車119人・中間車126人(セミクロスシート車)
自重 23.5 - 32.0 t
編成重量 221.0 t (空車時)
全長 先頭車 18,900 mm 中間車 18,700 mm
車体長 先頭車 18,400 mm 中間車 18,200 mm
全幅 2,780 mm
車体幅 2,780 mm
全高 4,185 mm
車体高 パンタグラフ搭載車 4,185 mm その他の車両 4,086 mm
台車 川崎重工業KW-77C 軸梁式ダイレクトマウント空気ばね台車
付随車:住友金属工業FS517C SUミンデン式ダイレクトマウント空気ばね台車
主電動機 東洋電機製造製TDK-6151-A形かご形三相誘導電動機
主電動機出力 200 kW
駆動方式 TD継手平行カルダン駆動
歯車比 85:14 (6.07)
編成出力 3,200 kW
制御方式 GTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御
制御装置 東洋電機製造製 ATR-H4200-RG622B形
制動装置 電力回生ブレーキ優先電気指令式空気ブレーキ (HRDA-1)
保安装置 K-ATS(出町柳 - 淀間)京阪型速度照査ATS
製造時の9000系 8両編成5本
0系新幹線でも登場時からの転換式シートから回転式シートに替わって行く過程で集団離反式固定式座席がありましたが、乗客の評判は決して芳しいものではありませんでした。京阪9000系の同様の座席も京阪直通客には不評で、2002年に早くも9005Fの中間車のうち付随車4両が試験的にオールロングシートに改造されました。2008年10月19日、中之島線開業で転換クロスシート装備の3000系IIが投入されると、9005Fは塗色変更と全座席バケットタイプのロングシートに改造されました。引き続き、残りの編成も同様の塗色変更、シート改造がなされ、完全な通勤型車両になりました。
2015年3月の9001Fを嚆矢に,9002Fが編成から9600形が抜かれ7連化され、抜かれた9601、9602はそれぞれ10701,10751と改番の上、7200系7301とともに10000系10001Fに組み込まれました。さらに2016年11月からは9004F, 9003Fの順に9604,9603が編成から抜かれ、7連化され、9603は10702に9604は10752に改番され、7302とともに10002Fに組み込まれました。
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