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2020年1月25日 (土)

京阪乗り歩きの旅 2 車両編 80型

京阪電気鉄道の車両シリーズ、今回は80型IIです。

81-801211

82-801211_20200124195802 1980/12/11 81-82編成 パンタを嵩上げした頃 上 蹴上 下 三条

60型の記事でも出て来た、1949年8月7日未明に起こった四宮車庫の火災で併用軌道区間に投入されていた多くのステップ付き低床在来車が被災しました。復旧過程で三条~浜大津間の各駅停車列車には残った低床ステップ車が投入され、浜大津直通急行・準急運用については高床・乗降ステップなしの一般車充当されましたが、1956年11月19日の東海道本線全線電化完成以降、国電区間が延長され、京津線沿線でも宅地開発が進み、乗客数が急ピッチで増加しはじめました。在来の低床ステップ車では明らかに輸送力不足に陥ることが明らかとなり、1961年8月から京津線の各駅停車列車用に製造されたのが80型IIでした。尚、80型としては二代目で大津電車軌道の1型電車が京阪との合併後名乗ったのが初代80型でした。81~96までの16両が近畿車輛にて製造されました。

84-801211 1980/12/11 蹴上

主要諸元
編成 当初1両、後に2両固定化
軌間 1,435 mm
電気方式 直流600V(架空電車線方式)
最高運転速度 60 km/h
起動加速度 3.2 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
車両定員 95名(座席40名)
自重 20.0 t
全長 15,000 mm
全幅 2,380 mm
全高 3,980 mm
床面高さ 910 mm
車体 普通鋼
台車 KD-204 空気バネ台車
車輪径 660 mm
固定軸距 1,650 mm
台車中心間距離 8,200 mm
主電動機 複巻整流子電動機TDK-543/1-B
主電動機出力 45 kW
搭載数 4台/両
端子電圧 150V
駆動方式 吊り掛け駆動
歯車比 59:14 (4.21)
編成出力 360kW(2両固定編成)
制御方式 抵抗制御
制御装置 電動カム軸式抵抗制御
ACRF-M445-256A/B
制動装置 SME非常直通式空気制動 (回生制動併用)手用制動
保安装置 京阪形ATS
備考 自重は冷房改造以前の数値。

準張殻構造の15m級軽量設計の両運転台車両でラッシュ時対策で3扉車となりました。94-96の3両は片運転台車として竣工し、非運転台側妻面は切妻構造となり、貫通路が設置されました。

86-801211_20200124200001
86-801211_20200124200002 1980/12/11 85-86編成 上 三条 下 蹴上

昨日の記事にもありましたが、1970年8月23日に大津線の全車両のパンタグラフへの一斉変更が行われた際に、車体高が低いのをカバーするため台座に円柱状のパイ府を装着し、嵩上げした上にパンタグラフが搭載されました。また同年7月から両運転台車であった81-93について81-82、83-84と言った具合に2両固定編成化が行われ、奇数車の三条方運転台、偶数車の浜大津方運転台が撤去され、貫通路が新設されました。93は94とペアが組まれました。1981年4月の浜大津駅移転では、260型同様に錦織車庫の転車台で方向転換が行われ、奇数車が三条向き、偶数車が浜大津向きとなりました。京都市営地下鉄東西線の建設で併用軌道部分が廃止される際に本形式も廃車になる予定でしたが、地下鉄工事が遅れたため、1989年より、冷房改造工事が開始されました。

1997年10月12日の京都市営地下鉄東西線開通に伴う京津線三条~御陵間廃止、ならびに大津線全線の1500V昇圧で全車廃車となりました。礼帽装置は600形の冷房装置更新で再利用されました。廃車後、多くの編成が解体される中、81-82編成は350形357-356とともに浜大津駅付近の側線出約5年留置後、82は完全な状態で、81はカットボディで錦織車庫にて静態保存されました。2015年に82は車庫から搬出され、81のカットボディのみが現存しています。

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コメント

B 767-281様お早うございます。80型は京阪軌道線の車両で唯一見た記憶があります。多分長期留置中の姿かな、と思います。なかなか洗練されたスタイルだと思います。

細井忠邦さま、おはようございます。

この1980年の京都三条、蹴上付近での撮影は自分にとって最初の路面電車の撮影だったと思います。
それまで普通の鉄道は撮影していましたが、併用軌道における路面電車の場合は被写体となる車両以外にクルマが突然入って来てシャッターチャンスを逃がしたり、結構大変だったのを憶えています。

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