京阪乗り歩きの旅 2 車両編 8000系
京阪電気鉄道の車両シリーズ、今回は8000系です。
8006F 1号車車内
京阪における6代目の特急専用車両として1989年にデビューしました。エレガント・サルーンという愛称が与えられています。鴨東線開業時に特急車両の増備分としての投入から始まりましたが、増備されることで3000系Iを置き換えてゆきました。登場時は4号車(8750形)にテレビも装備され、「テレビカー」の愛称も与えられていました。
2019/10/20 野江 8003F
車体長18.7m、2扉車で登場後8年目の1997年から1998年にかけ、増結されたダブルデッカー車は鋼製ですが、他はアルミ合金製です。デビュー時は4M3Tの7連で、1編成だけ予備として残された6連の3000系Iを7連化するために増結用中間車(8550形)も製造されました。8550形の車両番号は当初、組み込む3000系Iの編成番号に合わせて付番されました。車内はオール転換式クロスシートでピッチは3000系Iの900mmに較べ920mmとなりました。1990年9月から8002Fから8006Fが落成した際、3000系Iに組み込まれていた8550形は一部改番の上、これらの新造編成に組み込まれました。8007F以降は最初から7連で製造されました。
主要諸元
最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 2.5 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
全長 先頭車 18,900 mm 中間車 18,700 mm
全幅 2,780 mm
全高 4,155 mm
車体 アルミニウム合金 普通鋼(8800形)
台車 ダイレクトマウント空気ばね台車
電動車・ダブルデッカー車
川崎重工業KW-88・KW-88B 軸梁式 付随車 住友金属工業FS517D SUミンデン式
主電動機出力 175 kW
駆動方式 中空軸たわみ板継手平行カルダン方式
歯車比 5.25
編成出力 2,800 kW
制御方式 界磁位相制御
制動装置 回生ブレーキ優先全電気指令式電磁直通ブレーキ HRDA-1
保安装置 K-ATS(出町柳駅 - 枚方市駅間)
京阪型速度照査ATS
1997年9月と1998年4月に8800形Double Dekker車が落成し、8500形と8570形の中間に組み込まれ8両化されました。
8001Fが落成して20年が経過した時点で8000系のリニューアルが発表され、同時に3000系Iから8000系に編入された
改番前 3505 - 3105 - 3205 (3106) - 3805 (3608) - 3755 (3606) - 3655 (3506) - 3155 (3108) - 3055 (3006)
改番後 8531 - 8131 - 8231 - 8831 - 8781 - 8681 - 8181 - 8081 の編成はリニューアル対象外となり、2013年3月末に営業運転が終了しました。
2019/10/20 寝屋川車庫 下塗り状態の8000系
リニューアルにおいては座席モケットの張り替え、車端部のハイバックシート化、車椅子スペースの設置、LCD式車内案内表示器の設置などが行われました。また6号車8550形を大規模改造し、有料座席指定特別車両「プレミアムカー」としました。2017年8月20日より、運用が開始されました。
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