京阪乗り歩きの旅 2 車両編 10000系
京阪電気鉄道の車両シリーズ、今回は10000系です。
2019/10/20 寝屋川車庫 7連化された10001F
交野線や宇治線で余生を送っていた1900系や2600系0番台の老朽化が進み、これらを置き換え、さらに将来のワンマン運転に備えて、2002年3月から4月にかけ、4両編成3本、さらに2006年4月16日のダイヤ改正に向けて4年ぶりに4両編成3本が増備されました。支線でのワンマン運転は2007年9月22日から交野線で、2013年6月1日から宇治線で開始されました。10000系は大手私鉄等では珍しい、支線での運転を目的に新製・投入された系列で本線での運転は2006年4月16日のダイヤ改正で消滅し、2009年9月12日のダイヤ改正で平日深夜に復活しましたが、2011年5月28日のダイヤ改正で消滅しました。
昨日の記事にあるように2016年、7200系・9000系から抜かれた中間車を組み込み、7両編成化された編成も登場し、本線での運用も復活しました。
主要諸元
最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 2.8 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.3 km/h/s
編成定員 540名
車両定員 先頭車130人・中間車140人
編成重量 109.5 t
全長 先頭車 18,900 mm 中間車 18,700 mm
全幅 2,780 mm
主電動機 かご形三相誘導電動機
主電動機出力 200 kW
駆動方式 TD継手平行カルダン式 KD506-C-M
歯車比 85:14 (6.07)
編成出力 1,600 kW
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御
制御装置 ATR-H4200-RG678A
制動装置 全電気指令式回生ブレーキ優先電磁直通ブレーキ HRDA-1
保安装置 K-ATS(出町柳 - 枚方市間・宇治線・交野線)京阪型速度照査ATS
備考 4両編成は都市型ワンマン運転に対応
2019/10/20 宇治 支線で活躍する10006F
10000系製造時の編成構成
1次車3編成では1900系のCPや2600系のパンタグラフ、ヒューズ箱、棒連結器、タイフォンなどが流用されコストダウンが図られました。2次車では2600系のCPが一部編成に使用されましたが、殆ど新品が使用されました。
昨日の9000系の記事にあるように10001Fと10002Fは2016年、2017年に7200系、9000系の中間車を取り込んで7連化されました。
7連化の際に7200系の制御装置はGTO素子のVVVFからIGBT素子のVVVFに交換され、10650形は10550形に改番されました。さらにワンマン対応装置類も撤去されました。
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