2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 4 岡山電車区配属 115系の歴史 その2 民営化以降 B, G編成
岡山電車区の115系の話題、今回はまずB編成から行きます。2月26日の記事で紹介しましたが、この編成は岡山電車区に最初に配置された基本番台から構成される6連(1979年の編成表では16本)から由来するもので、1986年11月1日改正時点ではMM'ユニットが抜かれ4連12本となっていました(実際の減車は1985年3月のダイヤ改正時)。
1993年編成表データから岡山電車区B編成
1993年時点ではB1~B9の9本ですが、B7,B8はMcM'T'cの3連にTcを加えた編成でした。クモハ115-500番台(508-520)は前にも出てきましたが御殿場線で運用されていた4両編成(TcMM'T'c)を3連化した際にMに運転台を付けたグループ
モハ115-29・86・94 - 97・100 - 102・104 - 107 → クモハ115-508 - 520
で508,509は岡山区配置時の1983年12月に後藤工場で改造、1984年12月に沼津機関区に転入したグループ。510~520は1979年に小山電車区から沼津機関区に転入したモハ114-800番台とユニットを組んでいた車両を種車としたグループでした。
B編成はその後、103系の転入や編成短縮などによる余剰車の置き換えもあり、1997年までに消滅しました。
D編成は1986年11月時点では34編成ある3連のグループで1000番台から組成されていました。当時は三鷹区から転入した300番台で組成された編成はF編成(F1~F6)として区別されていました(2月26日の記事)。
1993年編成表データから岡山電車区D編成とこの時点ではG7となった編成はY1として福知山運転所に配置されていました。
黄色で示した編成がG編成に改造されました。
2002/3/29 岡山 カフェオレ塗装時代のG5編成
1993年時点では1992年に網干区に5本が転出し、F編成はD編成に取り込まれています。さらにこの後1999年、舞鶴線電化用に2本が福知山区に転出しました。1996年には網干区から300番台2本が復帰しますが、2001年、伯備線ワンマン運転用に8本が改造のため分離します(G編成)。また2004年には運用増加でA編成から4本が編入されます。
G編成は上述のD編成から2001年にクハ115(T'c)を外し、モハ114形に運転台を取り付け改造した2連で、赤穂線播州赤穂 - 東岡山間・山陽本線瀬戸 - 倉敷間・伯備線・山陰本線米子地区伯耆大山 - 西出雲間で運用されています。姫路よりの先頭車は国鉄時代に改造されたクモハ115-1500番台ですが、広島より先頭車は切妻型非貫通タイプのクモハ114-1000番台となりました。改造は吹田工場・後藤総合車両所・下関車両センターが担当しました。
モハ114-1098・1102・1117・1118・1173・1178・1194・1196 → クモハ114同番号
2015/8/3 出雲市 地域色となったG8編成 2015/8/3 新見 G8編 クモハ114-1196 車内
運転台機器は同時期に廃車されたクハ115形廃車発生品が流用され、ワンマン運転実施のための機器類も設置され、40N体質改善工事も施工されました。パンタは当初1196のみ1基で、他は霜取り用、集電用に2基搭載しています。雪切室が廃止され、主電動機の冷却風は運転室下か取り込みます。2005年7月25日に1196もパンタを2基搭載となりました。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« 2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 4 岡山電車区配属 115系の歴史 その2 民営化以降 K編成 モハ115/114-3500番台 | トップページ | 2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 4 岡山電車区配属 115系の歴史 その2 民営化以降 D編成 クモハ115-1600番台 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 2024年春の名古屋周辺旅行 遠州鉄道編 その1 遠州鉄道の歴史(2025.02.04)
- 2023年12月26日 松本城を見学(2024.12.26)
- 2023年晩夏の関西旅行 城巡り編 その3 岸和田城(2024.12.25)
- 2023年晩夏の関西旅行 城巡り編 その2 彦根城(2024.12.24)
- 2023年晩夏の関西旅行 城巡り編 その1 長浜城(2024.12.23)
「電車115系」カテゴリの記事
- 武蔵野線を走る2本のE653系「特急」 その1 特急「鎌倉」(2024.04.15)
- 広島~下関間の山陽本線直流区間で活躍した近郊形電車 その2 115系の時代(2023.09.20)
- 2023年 北九州旅行 その46 下関地区で活躍するJR西日本の115系 その3 前後非対称の2連 T編成(2023.09.12)
- 2023年 北九州旅行 その45 下関地区で活躍するJR西日本の115系 その2 117系由来のモハ115/114-3500番台組込編成(2023.09.11)
- 2023年 北九州旅行 その44 下関地区で活躍するJR西日本の115系 その1 オリジナル3000番台で構成される編成(2023.09.07)
« 2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 4 岡山電車区配属 115系の歴史 その2 民営化以降 K編成 モハ115/114-3500番台 | トップページ | 2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 4 岡山電車区配属 115系の歴史 その2 民営化以降 D編成 クモハ115-1600番台 »
コメント