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2020年2月19日 (水)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 3 福塩線の旅 福塩線に配備された105系の歴史

拙BlogではこれまでにJR西日本の可部線、宇部線、小野田線、奈良線、桜井線、和歌山線などで活躍する105系を取り上げてきました。

105系は3大都市圏の活躍する通勤電車の新性能化がほぼ完了した1980年以降、MM'方式の新性能車両では置き換えにくい2両編成でMT比を1:1にするために電動車1両に走行機器を集約させた車両系列として1981年から1990年にかけて製造、投入されました。

総数は新造60両(3扉車)、103系からの改造編入車(4扉車)66両でした。
クモハ105-1~27
 モハ105-1~4
 クハ104-1~25
 サハ105-1~4

新規製造車はクモハ105形-クハ104形の2両編成とクモハ105形・サハ105形・モハ105形・クハ104形の4両編成の2種類の編成形態、さらにクモハ105単独の増結用があり、福塩線用には4連4本、2連4本の計24両が配置されました。残りは宇部、小野田線用に宇部電車区に配置されました。
しかし、運用合理化で4連のモハ、サハには1984年から1985年にかけて新造車と同一の運転台を取り付け、クモハ、クハ化する改造工事が施工されました。
モハ105-1~4 → クモハ105-28~31
サハ105-1~4 → クハ104-26~29
1984年には可部線の72系置き換え用に両電車区からクモハ105系2両、クハ104形5両が広島運転所に転出しました。

1986年の国鉄電車編成表によると、府中電車区の配置編成は
クモハ105-クハ104
  1    1
  2    2
  3    3
  4    4
  5    8
  6    27
  7    28
  8    29
 28     5
 29     6
 30     7    となっています。

投入当初は非冷房でしたが、1990年から1992年にかけWAU202で冷房化されました。 
1993年の編成表では構成は変わりませんが、クモハ105-1から7までの編成が山陽本線岡山~糸崎・府中用、他の編成が福塩線専用となっています。
1997年の編成表では編成番号が振られ、クモハの番号順にF1からF9となっており、クモハ105-30-クハ104-7の編成がF10,クモハ105-29-クハ104-6の編成がF11となっています。F1からF7までが山陽本線乗り入れ、F8からF11が福塩線専用は変わりません。
1998年3月14日のダイヤ改正でそれまで山陽本線乗り入れと福塩線専用に分かれていた編成が全編成山陽本線乗り入れ可能となりました。1998年10月3日のダイヤ改正で府中鉄道部から岡山電車区に転入し、
1999年3月13日のダイヤ改正では伯備線新見まで乗り入れ、

105-f05-020329
2002/3/29 岡山 伯備線に乗り入れていた頃の105系

105-f11-020329
2002/3/29 倉敷 

2001年10月1日のダイヤ改正では赤穂線、宇野線でも運用されるようになりました。
2004年の編成表では宇部電車区のU7編成(31-26)が岡山に転入し、F12となりました。
2004年10月16日のダイヤ改正で宇野線、赤穂線、伯備線の運用が消滅しました。これらの運用はワンマン化された213系に置き換えられました。
2007年の編成表ではF4, F5, F6、F9、F10編成が和歌山列車区に転出していますが、クモハ105-522-クハ105-12をF13編成として借り入れています。さらにF1,F2,F7,F11(29-6の編成)改めF10のクハ104にWCが取り付けられています。
2008年の編成表ではクハへのWC取り付け工事は終了し、30年延命工事も完了しています。
2011年の編成表では冷房装置がWAU102に変更、さらに補助電源装置がF1,2,7,8,12がWSC40、F3,10編成がWSC23Aに換装されています。この頃、各編成にTE装置(緊急列車防護装置)や運転状況記録装置が取り付けられています。
F1  1   1 
F2  2   2 
F3    3      3
F7    7     28
F8    8     29
F10  29     6
F12  31    26      

Dsc02055

Dsc02065Dsc02064
2019/8/2 府中 F1編成

編成の構成は2004年以降、変わりませんが、地域色黄色化が2010年8月6日出場のF10編成から開始され、最後まで残ったF1編成も黄色化されています。
検査等で編成が不足する際は福塩線の4両編成(2連併結)を113系B編成、115系A編成が代走することがあります。

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