2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 5 岡山駅を発着する特急車両 285系サンライズ「出雲・瀬戸」その1
岡山駅を発着する特急車両、今回は目下のところ、唯一の定期寝台特急となってしまった「サンライズ出雲・瀬戸」で活躍する285系寝台特急電車です。朝の岡山駅ではその編成分割ショウが毎朝行われ、乗客も興味深く出雲・瀬戸編成の分割の様子をカメラに収めています。
2019/8/4 岡山駅 8番線 朝6:25 ホームには列車分離の作業を担当する職員とサンライズ出雲の運転士
6:26 東京からのサンライズ瀬戸・サンライズ出雲が入線
到着後、すぐに編成分離作業開始。幌を収納し、貫通扉を閉め、連結器を開放
貫通路閉鎖、扉閉め
6:31 サンライズ瀬戸が発車
サンライズ出雲も発車準備完了
1956年11月19日、東海道本線全線電化完成によるダイヤ改正で東京~博多間に戦後初の夜行特急「あさかぜ」がデビューして以来、東京発の寝台特急の歴史が続いてきた中で機関車牽引のブルートレインが続々と廃止される中、1998年7月10日、「出雲2・3号」「瀬戸」として24系25形客車で運行されていた列車がJR西日本・JR東海が近畿車輛、川崎重工業(JR西日本の車輛)、日本車輛製造(JR東海の車両)、大手住宅メーカーのミサワホームと共同して製造した285系に置き換えられ、現在も走り続けているのが「サンライズ出雲・瀬戸」です。
主要諸元
最高運転速度 130 km/h
設計最高速度 140 km/h
起動加速度 1.8 km/h/s
減速度(常用) 4.3 km/h/s
減速度(非常) 5.2 km/h/s
編成定員 6(A寝)+124(B寝)+28(普)= 158人
編成重量 305 t
全長 21,670 mm (21,300 mm)
全幅 2,945 mm
全高 先頭車:4,090 mm
車体 普通鋼
台車 軸梁式ボルスタレス台車(ヨーダンパ付)WDT58・WTR242
主電動機 かご形三相誘導電動機 (WMT102A)
主電動機出力 220 kW
駆動方式 WNドライブ
歯車比 1:5.65
編成出力 220kW×8 = 1,760kW
制御方式 PWMIGBT素子VVVFインバータ (静止形インバータ一体型)
制動装置 発電ブレーキ・回生ブレーキ併用 電気指令式空気ブレーキ(滑走防止・応荷重・遅れ込め制御)、抑速ブレーキ
保安装置 ATS-P、ATS-SW、列車防護無線装置
2011/8/28 田町 東京到着後、品川まで回送される285系14連
名目上、0番台はJR西日本後藤総合車両所出雲支所に、3000番台はJR東海大垣車両区に配置ですが、運用はJR西日本が後藤総合車両所出雲支所を拠点に0番台・3000番台の区別無く共通運用しています。編成はサンライズ瀬戸が必ず先頭になる形で運用されており、この点は従来の客車タイプの分割併合式の寝台特急とは異なります。各編成は出雲市駅 → 東京駅 → 高松駅 → 東京駅 → 出雲市駅のサイクルで回っています。
現行ダイヤにおけるサンライズ出雲・瀬戸の時刻表です。瀬戸の琴平延長運転は東京発2月1・7・8・10・14・15・21~23・28・29日、3月6・7・13・14・19~21・27・28日、4月3・4・10・11・17・18・24・25・28日の列車で行われています。多客期には予備編成を利用したサンライズ出雲91・92号が東京~出雲市間で運行されます。
明日の記事では編成内の各型式の写真を紹介します。
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B767−281様 こんにちは。安倍のおかげで開店休業状態になってしまい家で仕事をしています。専門家にも相談せず自己の人気挽回のためのパフォーマンスで休校では困ります。怒りはさておきサンライズ、いい電車ですね。4、5回利用しましたが、客車と違って揺れや前後の動揺が少なくよく眠れます。かつて急行銀河に583系がコンバートされるという噂があって期待しましたが、これはその生まれ変わりかもしれません。そろそろ後継車両の登場に期待したいところです。そう言えば驚くべき117系改造の夜行電車が出ましたが、夜行はもちろん昼行になって時点で是非乗ってみたいと思っています。話は元に戻ってしまいますが、急行銀河の夜11時くらいに出て、関西に朝7時着は非常に便利でした。今でも安く出せば利用者はたくさんいると思うのですが。周遊券の廃止と同じく、廃止は分割民営化のマイナス面だと思います。
投稿: 細井忠邦 | 2020年3月 4日 (水) 14時10分
細井忠邦さま、おはようございます。
新型コロナの影響がまさに細井さんの生活に大きな影響を及ぼしているのですね。いったいこの先どうなるのか、数週間で収束するのかまだ見通せない状況ですが、消費税増税による経済不況も相まって大変な社会状況に陥るのは避けたいですね。
私は、まだこのサンライズ、眺めているだけで乗車したことはないのですが、こうやっていろいろと調べてみると一度は乗ってみたく感じる列車ですね。確かにかつての「銀河」ではないですが、夜行高速バス全盛時代ですが、時間的に、値段的にバスと勝負できる列車を走らせたら行けると思うのですが。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2020年3月 5日 (木) 04時57分