2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 8 岡山電気軌道 車両編 その2 7000形
岡山電気軌道の車両、7900形5両が3000形(元東武100形)の機器を流用して製造されたように、今回紹介する7000形は会社創業70周年の1980年に2000形(元呉市電800型)の機器を流用して製造されました。
2019/8/2 岡山駅前
呉市電800型は1951年に帝国車輌で製造された2扉全金属製ボギー車でFS70形台車を履き、登場時は「乗り心地満点のPCCタイプ」と宣伝された車両で無騒音電車とも言われたそうです。801、802の2両が製造されましたが、1967年12月18日に全線廃止となり、600型、700型とともに岡山電気軌道に売却されました。
2019/8/2 岡山駅前
岡山電気軌道に来て、2000形として12年ほど活躍しましたが、1980年に冷房装置を搭載した日本で2番目の路面電車(1番目は熊本市交通局の1200形)が製造されるのにあたり、台車・機器を提供するため廃車解体されました。7000形は岡山電気軌道の車両として初めて暖房装置も搭載しており、日本初の冷暖房完備の路面電車車両としてアルナ工機で製造されました。
主要諸元
全長:12200mm
全幅:2224mm
全高:3775mm
自重:16.5t
車体構造:全金属製
定員(着席):96(34)人
出力・駆動方式:37.5kw×2、吊り掛け式
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コメント
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B 767-281様お早うございます。走行距離も短く最高速度も高くない路面電車とは言え、台車はじめ基本的な部品は丈夫なのですね。関連ですが、他のサイトで日光駅前に東武の路面電車が展示されたとありました。仕事で何回も行った日光ですが、この事態が解消したら見に行きたいです。
投稿: 細井忠邦 | 2020年4月13日 (月) 08時33分
細井忠邦さま、おはようございます。
確かに路面電車というのは速度も低く、走行距離も短いですから、通常の電車に較べると台車などの摩耗も少ないのですね。そのため製造後年数が結構経っていても再利用が利くのですね。
こうしてみると岡山電気軌道の9200系以前の車両は台車・制御機器的にはかなり長寿命の車両が揃っていますね。
日光の100形保存車は元109、岡山では3010だった車両のようですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2020年4月14日 (火) 04時45分