2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 8 岡山電気軌道 車両編 その3 7100形
岡山電気軌道の車両の話題、今回は7100形です。この車両は1981年、同社創業71年の年に、元秋田市電200形を譲受した1000形の機器を流用し、車体を新造し、アルナ工機で2両(7101,7102)が製造されました。
2002/3/29 岡山駅前 7102号は写真のように全面広告車輛ですが、7101号は和歌山電鐵貴志川線喜志駅の「猫の駅長」たまをモチーフにした「たま電車」となっているようです。
主要諸元
編成定員 96人
編成重量 16.5t
全長 12200 mm
全幅 2224 mm
全高 3775 mm
台車 日本車輌製造NS-14
駆動方式 吊り掛け駆動方式
編成出力 75kW
制御装置 抵抗制御(直接制御)
秋田市電は秋田市交通局が経営していた路面電車で軌間1391mmの馬車鉄道、秋田馬車鉄道から始まり、後に秋田電気軌道となり、軌間を1067mmに改軌しました。1941年の戦時下に交通統制で秋田市電になり、1951年には戦前から目指していた秋田駅~土崎駅間直通が実現し、平均乗客数が11,000人/日にもなり、ラッシュ時には続行運転を行い、最盛期を迎えました。しかし、1960年代に入るとモータリゼーションの進歩で、市営バス、国鉄と競合し、1965年12月31日限りで休止に追い込まれ、1966年3月31日に正式に廃止となりました。
路線は秋田市内線:秋田駅前~土崎間7.3km、新大工町線:表鉄砲町~新大工町0.4kmの7.7km全線単線、DC600V架空単線式電化、表鉄砲町信号所の東側にバス車庫と併設された車庫がありました。
200形は1959年日本車輛製の全金属製ボギー車で201,202の2両が製造されました。1951年に登場した東京都電6000形のコピーとされた60形の近代化改良形で窓にはアルミサッシ、ドアには鋼板プレスドアを採用し、ドアエンジンが装備されました。
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