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2020年5月 8日 (金)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 10 津山まなびの鉄道館 展示車両 5 DD15 30号機

津山まなびの鉄道館の展示車両、今回はDD15です。

Dsc02394 2019/8/3 津山まなびの鉄道館

DD15形は後ほど登場するDD13形の111号機以降(1961年以降に製造された出力増強タイプで外観的特徴は前照灯が2灯に)をベースに開発されたラッセル式除雪用ディーゼル機関車です。1962年から1966年にかけ、50両(1~46、301~304)が日本車輌製造で製造されました。

1・2号機 雪かき主翼・フランジャー(レール間の雪を掻き取る装置)・補助翼の動作を空気シリンダーで行い、前頭屋根上に主翼開閉用大型シリンダーを搭載していましたが、1972年に主翼の開閉のみ油圧作動に改造
3~41号機 主翼等の動作は全て油圧に
42号機以降 雪かき翼の開閉・フランジャーの上下動を地上の指示を元に自動で行えるように
300番台 DD13の台車改良に合わせてDT113D形からDT113F形に

本来のラッセル装置は進行方向の左側に除雪する複線形ですが、16・17号機は1968年に新津工場で単線形に改造されました。

Dsc02319
ラッセル装置は機関車の前後に装備するもので折り返し点での方向転換の省略を可能とし、機関車1台での除雪を可能としました。またラッセルを外せばDD13と同等の入換機としての機能も発揮しました。ラッセル装置の着脱にはクレーンを必要とし、装着すると軸重は15.5tに達することから、入線できる線区が限られること等から、除雪装置が台車つきラッセル装置となったDE15形が開発されることとなり、DD15形の製造は終了しました。

Dd15-15-811100-edit 1981/11 金沢 DD15 15号機 現役時代に撮影したのはこのときだけでした。

1987年の国鉄分割民営化では19両がJR東日本に、13両がJR西日本に継承されました。

DE15形が主流になって以降も除雪専用機として重用されましたが、製造から40年以上が経過し、老朽化が進み、JR東日本ではENR-1000形投排雪要保守用車が導入され、2010年までに全機廃車となり、JR西日本ではキヤ143形の導入が進められ、2017年中に全機廃車となりました。

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