2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 10 津山まなびの鉄道館 展示車両 7 DF50 18号機
津山まなびの鉄道館の展示車両、今回はDF50 18号機です。
2019/8/3 津山まなびの鉄道館
DF50は国鉄が1957年から1963年にかけ、初めて量産したディーゼル機関車です。拙Blogでもかつて日豊本線の記事、下関での撮影、四国伊予西条の四国鉄道文化館などでも遭遇している機関車です。特に下関の記事でその概要が記述されているので再掲します。
製造:1957年に先行試作車が製造され、以後1963年まで増備された。
国鉄のディーゼル機関車の中では初めて本格的に量産ベースに乗った形式
発電用のディーゼルエンジンと駆動用のモーターを搭載した電気式
番台区分:
0番台>三菱重工業がスイスのズルツァー社のエンジンをライセンス生産した直列8気筒直噴式の8LDA25A(1,060馬力)を搭載したもの、65両
500番台>川崎重工業と日立製作所がドイツのMAN社のエンジンをライセンス生産したV型12気筒予燃焼室式のV6V22/30MA(1200馬力)を搭載したもの、73両
【問題点】
電気式のため、全車軸を駆動軸にできることから粘着力は高く、勾配では空転を起こさずに登坂できたが、反面、元々の出力が低すぎ、著しい速度低下をきたした。このため、急勾配区間での貨物列車牽引では重連仕業を強いられた。また、平坦区間でも出力の余裕に乏しく、走行性能面は、従来使用されてきた亜幹線用の蒸気機関車と同程度に留まった。
駆動方式が電気式で搭載機器が多い上、国外メーカーライセンスのエンジン搭載という制約もあって製造コストが高すぎ、無煙化のために大量増備するのに適した機関車とは言えなかった。
【経緯】
1962年には1,000馬力級エンジン2基を搭載した強力な液体式機関車のDD51形が登場する。出力の割には製造コストを抑えられるDD51形がほどなく量産ベースに乗るに従って、重量級列車や高速列車の牽引が多い主要幹線にはDD51形が導入され、DF50形は順次、比較的軽負荷な運用の多い亜幹線に転用された。昭和50年代に入ると電化の進展もあって多くが廃車となった。
この18号機は1984年から大阪の交通科学博物館に静態保存されており、同館が2014年に閉館となった際に津山に移設されました。他の保存機は1号機と4号機でいずれも先行試作機で前面窓の天地寸法および屋根肩部の丸みが深い等、量産機とは異なっており、18号機が唯一量産機のスタイルを今日に伝えています。
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コメント
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B 767-281様お早うございます。DF50は最初の茶色の塗装が渋くて良いと思います。電気式と言えばDF200は確か電気式ですね。技術の進歩は凄い^_^
投稿: 細井忠邦 | 2020年5月12日 (火) 07時50分
細井忠邦さま、おはようございます。
日本のディーゼル機関車の歴史、最初は液体変速機で苦労し、当時の技術で電気式を何とか作り、パワーエレクトロニクスの進化でVVVF方式が発達すると液体変速機方式から電気式に発展的に戻っているのですね。最近はハイブリッド方式もこの流れの延長ですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2020年5月13日 (水) 04時56分