2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 10 津山まなびの鉄道館 展示車両 3 10t 貨車移動機
津山まなびの鉄道館、3番目に紹介するのは10t貨車移動機です。
2019/8/3 津山まなびの鉄道館
第二次世界大戦終戦後の昭和20年代前半まで国鉄の貨物取扱駅での小規模な入れ換え作業は機関車を使用せず人力で行われていました。これを機械化すべく導入されたのが「入換動車」とも言われる貨車移動機です。
小型内燃機関車、スイッチャーであり、車籍は有さず、機械扱いで正式な鉄道車両ではありませんが、今でもよく見かけます。検査などで移動を要する場合は貨車に搭載して運ばれるか、トレーラートラックに積載されて道路輸送されます。
同じようなタイプの車両にモーターカーがありますが、モーターカーは保線作業用動力車であり、速度が45km/h出せるのに対して、入換動車は15-25km/hと低速になっています。モーターカーは軌道回路に影響を与えないように絶縁車輪を用いているのに対して、入換動車は軌道回路に検知されるように通常車輪が用いられています。
種類は
5t C2-C8形
8t E1ーE7形
10t F1-F6形
20t と用意され、駅構内除雪用のタイプも作られました。
2015/12/22 五稜郭 貨車の入換に
2020/5/1 北府中 東芝府中構内に保存されているEF65 535号機の移動等に
普段、よく目にはしているものの撮影はしていませんが、コレクションにあった写真から
当初は充電池による蓄電池式電気機関車として試作されましたが、このタイプは普及せず、ガソリンエンジン搭載のタイプ(C2)を経て、小型ディーゼルエンジンの一般化でディーゼルエンジンタイプがメインとなりました。変速機は当初は機械式でしたが、1953年のE2形から液体変速機方式となりました。動輪の駆動は当初は蒸気機関車や初期のディーゼル機関車のように連結棒によるロッド駆動式でしたが、その後、チェーン駆動やユニバーサルジョイントとスプライン継手方式に移行しました。
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コメント
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B 767-281様 お早うございます。外出自粛のおかげで大分家が片付きました(笑い)さて貨車移動機良く保存しました。見過ごされがちなこのような「機械」にも価値があると思います。ロッド式昔見た記憶が、あります。緊急事態の延長(宣言の延長は、変な日本語)安倍氏の言葉は相変わらず具体性に欠け説得力無し。矢張り自粛と補償はセット。マスコミはなかなか言わないけれど武器の爆買いやめたら財源はいくらでもある。
投稿: 細井忠邦 | 2020年5月 6日 (水) 10時45分
細井忠邦さま、おはようございます。
私も貨車移動機や保線用モーターカーなどの機械ももっと注目されても良いのではと思います。そういった意味でも津山まなびの鉄道館に10t貨車移動機が保存・展示されているのは非常に意味があることだと思います。
コロナウイルス対策で我が国のPCR検査の数(人口比)がOECD加盟国で35番目(下から2番目)ということが最近よく話題になっていますが、なぜその数が増えないのか、どこがボトルネックとなっているのかもこの時期になっても分からないという発言には驚きました。まさに対策本部として無能の極みでは無いかと感じます。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2020年5月 7日 (木) 05時54分