2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 13 棚原ふれあい鉱山公園訪問 その7 カットボディ2
柵原ふれあい鉱山公園に保存されているカットボディ2件目はクモハ73の先頭部です。
2019/8/4 柵原ふれあい鉱山公園
これは可部線で最後の活躍をしたクモハ73383の先頭部だそうです。
1975年3月31日時点の国鉄車両配置表によると可部線や呉線で活躍した広島運転所の72系旧形国電の配置は
クモハ73 001 009 021 027 041 051 061 090 091 094 124 128 148 169 225 259 313 345 383
モハ72 056 066 500 501 503 510 563 673 684 692 934
クハ79 004 108 214 218 308 312 326 328 370 501
サハ78 111 113 117 118 119 120 123 134
となっています。
クモハ73383は同形の中ではラストナンバーとなっています。
クモハ73形の0番台、276両はモハ63形からの改造車、400番台4両はモハ63850~63858からの改造車、500番台20両はモハ72形0番台からの改造車、600番台30両はモハ72形500番台からの改造車、900番台1両はモハ63形900番台の改造、2両はモハ73174・73400の更新車でした。
広島運転所で休む可部線、呉線カラーの72系 このクモハ73は近代化工事施工車ですが、オリジナルに近いスタイルの写真は首都圏でも撮っていました。
遅くまで72系が活躍していた横浜線 東神奈川
外房線 千葉
クモハ73383はモハ63811から広島工場で1953年7月29日に改造されました。廃車は1984年7月12日で、カットボディ状態で広島工場内に保存され、広島市内の模型店に譲渡され、2013年に柵原ふれあい鉱山公園に移設されました。クモハ73で車体が残されているのはこのカットボディとリニア館の復元されたモハ63638のみだそうです。
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B 767-281様お早うございます。クモハ73は南武線や青梅線でたくさん走っていた懐かしい車両です。地元豊田電車区では青梅線用の車がゴロゴロいました。ニス塗りの車内や木の床の独特な匂いなども懐かしいです。桜木町事故のことを親から聞いて「何となく怖い」とも思い、全金属車に好んで乗りました。そんなクモハ73一族もその功績を顧みられず姿を消したのは残念です。
投稿: 細井忠邦 | 2020年6月28日 (日) 06時42分
細井忠邦さま、おはようございます。
クモハ73、クハ79といった旧国代表的な形式がその活躍を余り称えられることなくひっそりと引退し、保存車両も殆ど無いというのは非常に残念ですね。
やはりそれぞれの鉄道史に於いて活躍した車両として残されるべきものなのでしょうが、そうできなかったことに心の余裕が無かったことを意味しているのでしょうか。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2020年6月29日 (月) 05時07分