新金谷駅SL広場に保存されているC12 164号機
拙Blogの過去の記事を見返してみると、保存車両に関する記事は2019年9月9日の元吉原小学校に保存されている東京都電7024号車の記事が最後となっています。これからしばらく、保存車両の話題で行きたく思います。
最初は2017年3月に三島、吉原から岳南鉄道、吉原小学校、そして大井川鐡道を訪問した際に新金谷駅のSL広場で見学したC12形164号機です。
この機関車は1937年9月に製番484で日本車輛名古屋工場で落成しました。当初の配置は不明ですが、1941年から1947年にかけて上諏訪に配置、1948年には岡山に転属、1955年には宇部支区、1962年には厚狭区、1973年には木曽福島区に所属となり、同年9月20日同区にて廃車となりました。
これまでに各所でC12形を見てきましたが、C12287号機(小櫃公民館)のような炭庫の風穴はこの機関車にはありません。
同月24日、貸与され本川根町の大井川鐡道千頭駅で保存となり、1987年2月、日本ナショナルトラストが購入、同年5月14日解体整備が開始され、7月25日復元発車式を済ませ動態保存車となりました。2005年4月23日、ATSが未取り付けのため本線運転は終了し、2011年10月から写真のようにSL広場のターンテーブルにて静態保存となりました。2016年には大井川鐡道と日本ナショナルトラストの間で再び動態保存運転を目指す合意が交わされたそうです。
C12形は1932年から1947年までに282両製造され、日本車輌製造110両、日立製作所55両、三菱造船所17両、川崎車輛56両、汽車製造44両を担当しました。製造期間における設計変更は38号機以降のアーチ管(ボイラー火室内に装備して伝熱面積を増大、蒸発量の増加のため)の装備、制輪子の変更(1933年製以降)、先輪、従輪のスポーク輪心からディスク輪心への変更(276号機以降)と少ないのが特徴です。2つの瘤は前が砂箱,後が蒸気溜です。
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