中央快速線E233系基本番台 12年3ヶ月ぶりの10両貫通編成製造
JR東日本の中央快速線用E233系基本番台編成は2020年4月1日の時点では10両貫通のT編成(T1~T42)と6+4分割のH編成(H43~H59)から構成されていました。最初に落成したのはH43編成で2006年9月22日でした。T1編成は2006年11月1日落成、最後に登場したのはT42編成で2008年2月29日に落成でした。
E233系基本番台としては青梅、五日市線用に6両、4両編成(青660~669)、(青460~467)編成も10両編成とは別に製造されており、これらは2007年11月から2008年3月にかけて製造されました。青661編成の東京寄り5両は踏切事故で廃車となり、同じ番号の車両が後日新製されました。また青670編成は2016年11月に大宮総合車両センターに入場し、南武線用に改造され、ナハN36編成になりました。
E233系の特徴のひとつは編成の各形式の末尾2桁の番号を揃えていることでE231系の10連などでは10両編成中にTcが2両、MM'ユニットが2組もしくは3組、Tが2両、もしくは3両の場合、編成中で続き番で番号が進むため、末尾2桁の番号は揃いませんでしたが、E233系では3組のモハユニットを東京寄りから、0番台、200番台、400番台とすることで編成内で番号が進むのを抑え、サハ2両も5号車CP搭載を500番台、6号車CP不搭載を0番台とすることで編成内で別番号としました。もっとも6+4分割編成に関しては6,7号車のクハE232 、クハE233は500番台となり、H43から501の番号が振られ、4連のモハユニットも601から番号が振られることで、編成内下二桁番号の一致は崩れました。
2020/7/11 中野 E233系 T71編成
そしてグリーン車2両の挿入、トイレ設置の改造工事が始まり、入場に伴う車両不足に対処するため、常磐緩行線/東京メトロ千代田線乗り入れ用に活躍していた209系1000番台2編成(マト81、82)を中央快速線に転属させましたが、E233系を12年3ヶ月ぶりに新製することになり、2020年6月11日に新編成1編成がJ-TREC横浜で落成、T71 10連貫通編成となり、7月6日から営業運転に入りました。
22020/7/19 千駄ヶ谷
トイレ設置工事はされておらず、最大の特徴はこれまでの10連T編成では東京寄りクハE233と高尾よりクハE232の番号は揃っていましたが、クハE233は青670編成の続きで71番となったのに対し、高尾よりクハE232は青467編成の続きで68となっている点です。サハE233-500、-0に関してはT42の続番で543、43、モハE233-400 番台もT42の続番で443となりました。中央快速線10両貫通、6+4分割、青編成による複雑な事情を反映した結果、複雑怪奇な番号構成の編成となりました。
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コメント
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B 767-281様こんにちは。この編成律義に番号を追い番にしたのがちょっと不思議です。205系の場合民営化してからの新車は番号を飛ばしていたことを思い出しました。中央線ではホーム延伸工事も進んでいます。グリーン車組み込み後このT71編成がどうなるか興味津々です。さて、ゴートゥーは世論調査でも矢張り評判は芳しくないですね。徹底検査や休業要請プラス補償、きちんとやらないと解決しませんね。
投稿: 細井忠邦 | 2020年7月20日 (月) 14時41分
細井忠邦さま、おはようございます。
今回の突然のT71編成の製造、増備は中央快速線等へのグリーン車導入工事での編成の欠損補充と聞いていますが、果たして一切が完了した際にはどうなるのか気になるところですね。
中央・総武緩行線のE231系のように置き換えが終わったら、もとより編成数が減っていたというケースもありますし。
いずれにせよ、新規に導入されるG車も含めると中央快速線の車両郡の車齢構成はかなり幅広になりますね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2020年7月21日 (火) 04時20分