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2020年7月24日 (金)

首都圏の駅の変化 その3 渋谷駅

このシリーズ、3回目は渋谷駅です。

Dsc01342 2020/7/18 埼京線ホームの駅名標

この駅は1885年3月1日、日本鉄道の駅として、赤羽~品川間の開業とともに開設されました。ただ、開業日に利用する人は誰も居なかったそうです。1906年11月1日、日本鉄道の国有化で官設鉄道の駅となりました。

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Dsc01327 新埼京線ホームの原宿側端からの眺め

現在渋谷駅にはJR東日本の山手線、埼京線、湘南新宿ライン、さらに山手貨物線を走行する成田エクスプレス、東海道本線のホームライナー、踊り子、サフィール踊り子、昨年11月から相互乗り入れを開始した相鉄線が停車し、京王井の頭線、東急東横線、東急田園都市線、東京メトロ銀座線、半蔵門線、副都心線が乗り入れています。

歴史的にはこれらの中で最初に渋谷駅に乗り入れたのは今は無き玉川電気鉄道玉川線で1907年8月11日のことでした。わたしも小学校の頃、大橋まで玉電で通っていたことがあり、現在も残る玉川口の先、JR線と同レベルのホームから玉電が発着していたのをよく憶えています。尤も、あのような乗り入れ形態となったのは1937年7月27日の玉川線と天現寺線の分離以降でそれまでは国電のガードを潜っていたはずです。

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この扇(東急のシンボルマーク)が残されているのはかつてこの場所に東横線ホームがあったことへのオマージュか?

1909年10月12日、線路名称制定で山手線の所属となりました。1923年3月29日、東京横浜電鉄東横線が開業し、島式ホーム1面2線の高架駅が併設されました。1933年8月1日、帝都電鉄渋谷線(現在の井の頭線)が開業し、同年11月1日には東横線渋谷駅に東横百貨店が開業しました。1938年12月20日、東京高速鉄道線(現在の東京メトロ銀座線)が開業。

戦後の1955年12月27日、都営トロリーバスが渋谷駅に乗り入れ、1957年には都電の渋谷駅前停留所が東口に集約され、ループ線上のターミナルとなりました。トロリーバスは1968年3月31日限りで廃止、同年9月29日には都電青山線も廃止されました。1969年5月10日、東急玉川線が廃止、同年10月26日には都電天現寺橋線も廃止され、渋谷から軌道線が消えました。

1977年4月7日、東急新玉川線が開業、1978年8月1日のは営団地下鉄半蔵門線が青山一丁目まで開通しました。2000年8月16日、に新玉川線は田園都市線に編入されました。

1980年10月1日、国鉄駅での貨物取扱が廃止され、1996年3月16日、埼京線ホームが山手貨物線の貨物ホーム跡地に新設されました。

2008年6月14日、東京メトロ副都心線の駅が開業、2013年3月16日、東横線の駅が地下化され、副都心線との相互直通運転が開始されました。

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これによって山手線渋谷駅に対して、それまでは南にずれていた埼京線、湘南新宿ラインのホームを併設するスペースが確保され、2020年6月1日に併設された新ホームの供用が開始されました。将来的には現在、内回り外廻りで別のホームとなっている山手線ホームを一本化するそうです。


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コメント

B767−281様 お早うございます。先ほどから久しぶりにお日様が顔を出しています。早く梅雨明けしてほしいですね。さて渋谷駅学生時代は青山学院大学の人たちとも交流がありましたので、気軽に利用していた駅です。また東急文化会館にあったプラネタリウムが大好きだったので時々行っていました。いつからか「若者の街」と言われるようになり、何かワサワサしていて苦手な街になってしまいました。昨年度までは出張で乗り換えることがありましたが、乗り換え以外なるべく外には出ないようにしていました。(笑い)東横線もいつの間にか地下に潜り、埼京線ホームも移動。コロナ禍が収まったら確かめに行きたいです。

細井忠邦さま、おはようございます。

今年の梅雨は本当にしぶといというか、太平洋高気圧の勢力がいまひとつなのとなにか二つに割れる傾向があって、そこに北方からの寒気が入り込み梅雨前線がV字形になり梅雨が長引いているそうですね。早くて関東、甲信越地方の梅雨明けは週末以降に、8月に入りそうですね。
渋谷駅はわたしも大学では教養学部時代によく利用しました。小学校低学年と6年、さらに高校3年間、さらに大学の1・2年と人生で限られ時期によく利用している駅です。それ以外は通過するだけですね。

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