日本車輌豊川工場の保存車両 4 名古屋鉄道モ811
関東在住の鉄道ファンであるため名古屋鉄道の車両に関する知識は殆どなく、乗車経験もさほどありません。
本来ならこの4月に名鉄2日間有効の全線フリー乗車券を利用して名鉄全線乗り潰しの旅を敢行する予定でしたが、新型コロナウイルス蔓延のためあえなく中止となり、この夏も第二波の到来なのか再びの新規感染者増加で夏休みの旅行も断念の日々が続いております。
2017/8/4
日本車輛製造豊川製作所、メモリアル車両広場に保存されている車両、最後は名古屋鉄道モ800形電車です。
この車両は1935年4月、名古屋鉄道の前身、名岐鉄道に押切町~新岐阜間の特急運転開始に伴い、10両納入されたデポ800形です。当時としては大型の18m車体に最新鋭の機器を装備し、801~805が1935年4月に806~810が1936年3月までに両運転台式、セミクロスシートの電動車として製造されました。
その後、2両は電装解除、再電装化され、車番の入換も行われました。戦時中にはロングシート化、さらに1948年東西直通で1500V昇圧がなされ、編成固定化による片運転台化や主制御器の交換、ドアステップの撤去などの改造も受けました。1996年までに全車が運用を終えました。
モ811は当初デポ804として登場、1938年6月にモ802に改番され、戦後はク2312と編成を組み、1957年に岐阜方の運転台を撤去、1962年11月、重整備の際に豊橋方が高運転台に改造され、1981年9月、3880系の廃車による増結車確保で両運転台に戻り、モ811に改番され、岐阜側も高運転台となりました。1996年4月の廃車で正面窓やダークグリーン塗装,前照灯,室内白熱灯などの復元がなされ、日本車輛製造豊川製作所に保存となりました。
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