2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 12 塩尻駅あれこれ
2018年晩夏、岡谷から塩嶺トンネルを越え、左手からは辰野経由の旧線が合流し、中央西線との分岐が見えてくると間もなく塩尻駅に到着します。
2018/8/31 北が下ですが、塩尻駅を中心に中央東線(新線・旧線)、塩尻大門、中央西線、篠ノ井線の位置関係がよくわかります。
塩尻駅の開業は中央線の延伸ではなく、1888年8月15日に官設鉄道長野駅~上田駅間が開業した際に篠ノ井駅が開業、この駅を起点に1900年11月1日、篠ノ井~西条間が中央線として開通、1902年12月15日に塩尻まで開通した際に開業しました。岡谷まで延伸したのは1906年6月11日のことでした。1909年10月12日の国有鉄道線路名称制定で、(神田)昌平橋~篠ノ井間が中央東線となりました。その後、同年12月1日に塩尻~奈良井間が開業し、塩尻~篠ノ井間は支線となり、1911年5月1日、名古屋まで全通した際に塩尻~篠ノ井間は篠ノ井線として分離されました。
ホームによって駅名標の路線図が異なっており、東日本の列車が発着する手前のホームは新線と旧線が示されており、名古屋方面の東海の列車が発着するホームは会社のシンボルカラーで分けられています。
2007/3/24 4番線は東線(新旧)、西線に対応しており、出発信号伝達信号機もそれぞれの線に対応してあります。
塩尻駅は1982年5月17日に現在地に移転するまでは、上の記述から推察できるように東京~名古屋間がスルーできるような位置にありました。塩嶺トンネル経由の新線と辰野経由の旧線が合流し、西から中央西線が合流する手前の場所で通称「塩尻大門」として塩尻駅移転後も貨物駅として残されていました。2000年3月に同駅を発着する貨物列車が廃止され、現在は車両基地として機能しています。移転前の塩尻駅では名古屋~松本・長野方面の特急「しなの」などは同駅でスイッチバックを余儀なくされていました。
改札口の感じから、境界駅ではありますが旅客営業に関してはJR東日本が管轄していることがわかります。
2007/3/24 2018/8/31 駅舎もこの10年でリフレッシュされたようです。
駅前からは最近、多くの街で見ることが出来るコミュニティバスが発着しています。
次回の記事ではこれまで数回の訪問で塩尻駅にて撮影した車両について触れます。
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塩尻、懐かしいです
1985年から6年ほど住んでおりました
数年前には飯田線の旧型、東塩尻駅廃止を撮りに行きました
塩尻駅のファミレスや駅近くの山小屋トイレカレー店へ家族で食べに行きました
西口に信州ジャスコができて 買い物をしました
おふくろは戦後直ぐに名古屋へ行くのに中央線で
塩尻駅のホームで洗顔した記憶があると話していました
投稿: 準急豊島園 | 2020年9月30日 (水) 08時19分
準急豊島園さま、おはようございます。
お久しぶりです。1985年から6年ほどというと昭和の末期から平成の初期、まさにバブル時代と言われた時代が終わろうとしていた時期ですね。
あの頃は、それぞれの街のメインの駅には必ずと言って良いほど、ホームに洗面設備があり、夜行列車などで到着すると顔を洗えるようになっていましたね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2020年10月 1日 (木) 04時02分