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2020年9月25日 (金)

2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 9 諏訪湖の釜口水門

諏訪湖畔に保存されているD51349号機を見学した後は諏訪湖の湖畔公園に沿って岡谷方面に向かいました。

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以前にも書きましたが諏訪湖には31本の河川が流入していますが、流出する河川は天竜川1本です。諏訪湖を取り巻く流域面積は湖面積の40倍と広く大雨が降ると大氾濫を起こしていました。1500年代天正年間から治水工事は行われていましたが、1936年に近代的治水設備として水門が竣工しましたが、1950年1961年の洪水では処理能力を発揮できませんでした。これではいけないと改築が決定し、1988年に竣工したのが現在の釜口水門です。

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旧水門に対して諏訪湖より約80mの地点に設置され、放水量は毎秒600tで旧水門の3倍の処理能力を持っています。上段6門、下段3門の2段式6門ゲートで、上段は飛行機の羽のような形をしたフラップゲート、下段はローラーゲートとなっています。通常は上段を操作し、放流、越流を行っています。

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さらに舟や魚が通過可能なように南寄りには舟通し水門、北寄りには階段状の魚道が用意されています。

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日本ではあまり聞きませんが、ヨーロッパ大陸のフランス、ベルギー、ドイツ、オランダなどでは運河を利用した水運が今でも盛んで、どころどころに水門が設置されており、高低差のある場合はパナマ運河方式の水路で乗り越えるケースが多々あります。中には舟ごとエレベータ式のプールに乗せ、移動するケースもあります。

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