2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 62 東武直通特急で活躍する253系1000番台
253系の第5次車として2002年に登場した200番台車は、2010年9月末に253系が成田エクスプレス運用から撤退した後も直ちに除籍されることはなく第二の車生として東武直通特急に転用されることになりました。そのために大きな改造が施され、番台も1000番台となりました。
2011/6/8 大宮 OM-N01編成
2013/4/27 鶴見 OM-N01編成
まず第一点は成田エクスプレス時代は頻繁に行われていた分割併合が無くなったことから、前面の貫通路は塞がれ非貫通形に変更され、電気連結器も撤去されました。
主回路は界磁添加励磁制御方式から、東洋電機製造製のSC96形VVVFインバータ装置(2レベルIGBT素子・1C4M2群制御・ベクトル制御・純電気ブレーキ対応へ更新されました。それに伴い、ブレーキチョッパ装置・断流器・フィルタリアクトル・ブレーキ抵抗器も更新され、主電動機はMT74Aに、補助電源装置はSC97形(IGBT素子使用・定格出力210kVA・三相交流440Vを出力に更新されました。
グリーン車はなくし、オール普通車とし、グリーン個室設置部分は運転席側座席を撤去した上で業務用室(車内販売準備室)へ変更しました。編成内のトイレ位置を均等化するためサハ253形の組成位置を変更し、クハ253形1000番台-サハ253形1000番台-モハ253形1100番台-モハ252形1000番台-モハ253形1000番台-クモハ252形1000番台といった連結順序にしました。定員は290名です。
2011/7/17 北浦和~与野 OM-N02編成
2012/4/15 久喜 OM-N02編成
東武鉄道乗り入れ対策として、東武ATSならびに列車無線装置を搭載しました。設計最高速度は130km/h、営業最高速度は120km/hに設定されました。
2013/7/27 新鹿沼 OM-N02編成
配置は従来の小山車両センターから大宮車両センターとし、編成番号はOM-N01,OM-N02としました。
2010年12月23日に東急車輛を出場し、2011年4月16日から運行開始予定でしたが、東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電者事故により、2011年6月4日から、「日光」「きぬがわ」での営業運転が開始されました。
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コメント
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B767−281様 お早うございます。253系1000番台、確か205系の武蔵野線転属VVVF改造で余った制御器などを流用して新規製造されたと記憶しています。それがさらにVVVF化されるとは面白いですね。当時まだ車齢が若いのでどうなるのか、と思っていましたが、活躍の場所がちょうどあってよかったと思います。さて年末になってきましたが感染は収まらず困ったものです。まあそれと同時に政治の乱れも収まりません。ここで喚問をきちんとしてスッキリさせたいものです。
投稿: 細井忠邦 | 2020年12月22日 (火) 06時38分
細井忠邦さま、おはようございます。
12月17日の記事でも記述しましたが、技術がどんどん進歩している時期に長期間にわたって同じタイプの車両を量産する際に起こったのが、253系、5次車の界磁添加励磁制御方式の転用ですね。まさに思い出されるのがMT46モータの151系から101系新造車への再利用でもありました。
桜を見る会の件で安倍晋三は秘書に責任を押し付け、自分は知らなかったで不起訴処分のようですが、こんなこと国民が許すのでしょうかね。河井の選挙費用、1億5千万の件もきちんと捜査して欲しいと思いますね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2020年12月23日 (水) 04時25分