2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 81 横須賀色の電車達 その6 千葉ローカルで活躍した113系
横須賀色の電車シリーズ、今回は房総西線(内房線)、房総東線(外房線)、総武本線、成田線、東金線、鹿島線等で活躍していた113系について触れます。
1974/3 錦糸町 新宿や両国から銚子、館山、安房鴨川に運行されていた気動車急行
私が小学生の頃の1960年代半ばまでは房総各線は非電化で東京から岩井まで夏休みの家族旅行で出かけたときは新宿をキハ28の急行で出発、房総西線にはキハ35が走っていたのを記憶しています。通勤電車スタイルではありながら、外吊り式の側扉が印象的でした。
長らく、千葉県内の国鉄路線は非電化で蒸気機関車牽引列車が遅くまで残り、蒸気王国、さらにディーゼル王国と呼ばれました。各線は以下のように電化されました。鹿島線は1970年8月20日の開業時から電化されていました。
1968年3月28日 総武本線:千葉~佐倉間 成田線:佐倉~成田間
1968年7月13日 内房線;千葉~木更津
1969年7月11日 内房線:木更津~千倉
1971年7月1日 内房線:千倉~安房鴨川
1972年7月15日 外房線:蘇我~安房鴨川
1973年9月28日 成田~我孫子間電化、東金線全線電化
1974年10月26日 総武本線:佐倉~銚子 成田線:成田~松岸間
撮影年代不詳 千葉駅 安房鴨川行きの外房線電車
電化されてもいきなり新車が投入されるわけではなく、首都圏等から置き換えで回ってきた72系電車が走っていました。当時の千葉駅の様子は、「二邑亭駄菓子のよろず話」改め■■ 道楽者の部屋 ■■>蔵出し鉄道写真館>千葉駅 (1973年10月)で見ることが出来ます。
そして千葉鉄道管理局内で唯一の電車区は津田沼区でした。同じ千葉県でも常磐線の松戸電車区は東京北鉄道管理局管内でした。72系は1977年まで配置され、113系は1969年に千倉電化で42両(番号は上述のように1001,1301から7編成)が新製配置、1972年7月5日の幕張電車区の開設後も千葉ローカル用車両の配置が続き、1986年に全車、幕張に転出となりました。
1979年 津田沼電車区 113系編成表
111・113系の車歴データから1969年に同区に配置された車両を見ると、クハ111-1001~1007、モハユニット113/112-1001~1014、クハ111-1301~1307が新製配置されていることが分かりますが、同区に残っているのは薄青の車両のみで、他の4編成は幕張区の151~154編成となっていることが分かります。
113系1000番台は横須賀線~総武快速線直通運用を見越した長い地下線運転を考慮し、不燃化基準を徹底した車両で
1)車内各部に不燃若しくは、難燃材料を用いる。
2)主回路抵抗器周辺には配線を行わず、電線管若しくは密閉ダクト配線とする。等の設計変更がなされました。
撮影年代不詳 千葉 外房線ローカル6連
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