2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 76 横須賀色の電車達 その1 北関東で活躍した横須賀色の電車達
昨日のしなの鉄道115系、S16,S26横須賀色復刻編成に続き、横須賀色(スカ色)車両の話題です。
横須賀線に1950年1月、クリームと青の横須賀色電車が登場した後、同じ塗色を纏った電車を日本各地で見ることができました。
記憶にあるところでは、吾妻線、千葉ローカル、中央東線、御殿場線、身延線、飯田線、中央西線、阪和線などです。その多くが旧形国電であり、101系以降の新性能電車は111、113、115系のみでこれらが横須賀色で活躍したのは、横須賀線、総武快速線、千葉ローカル、中央東線のみでした。身延線ではモハ62形、クハ66形という113系もどきの旧性能車も活躍しました。
横須賀色の車両は横須賀線で活躍した車両の転属、それぞれの線区で電化に伴う新規導入と経緯は様々ですが今となっては懐かしい思い出です。
1970年代終盤まで、新前橋電車区、小山電車区に配置された車両が横須賀色に塗られており、前車は上越、信越、両毛、吾妻線で後車は日光線で活躍していました。まずは配置データを。
1975年3月31日現在
新前橋電車区
クモハ40 044
クモハ41 020 023 029 044 047
クモハ60 010 020 080 101 125
クモハ73 183 391
モハ30 001 003
モハ70 049 050 051 052 056 057 062 063 064 085 086 087 088 094 095 096 107 300 301 305
モハ72 654 926
クハ55 401 402 403 404 406 431 442
クハ76 020 022 025 028 037 065 066 068 081 082 085 088 091 092 093
クハ77 000 001 002 003 004 006
クハ79 172 340
クハニ67 901 902
撮影年代不詳 羽根尾 吾妻線のクハ55+クモハ41
新前橋電車区は1959年に開設されました。モハ30形はクモハ40形の運転室を撤去し、中間電動車化した形式で当初はモハ40800番台でしたが1953年6月1日実施の車両形式称号規程改正にかかったため、モハ30形となりました。新前橋と鳳にみ配置されました。クハニ67とクモハ41に挟まれた3連で高崎-横川限定運用 に就いていました(このタイプの編成についてはこちらのサイトに写真)。 クハニ67形900番台はクハ55形に荷物室を設置改造したもので900~905の6両が改造されました。
新前橋区で圧倒的多数を誇る70系は両毛線電化で大船電車区から転属してきた車両たちです。1968年の電化で横須賀線で最後まで運用されていた42両とサロ85形を改造したクハ77形6両が転属しました。
小山電車区
クモハ40 054
クモハ41 038 045 096 113
クハ55 400
サハ57 049
国鉄40系グループの
クモハ40は両運転台式、クモハ41は片運転台式の制御電動車です。
クハ55形は1932年から1943年までに」96両製造されました。後年、地方線区への転用で便所が設置され、400番台となった車両があります。400~406、430~442
サハ57形は1933年から1941年にかけて47両が製造されましたが、1933年にサロハ56形として京浜東北線向けに13両製造された二等三等付随車が1938年の二等車廃止でサハ57形に改造され、57048~57060となりました。
日光線で活躍したスカ色旧形国電の姿はこちらのサイトにあります。1975年の配置表のデータとお写真の番号がまさにぴったり合っていて編成構成が良く分かります。
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コメント
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B767−281様 こんばんは。スカ色とはずれてしまいますが、40系と言えば地元では青梅線のクモハ40を思い出します。高校時代青梅から通っている全く鉄道ファンではない後輩が「前方の眺めがいい電車に乗ってきた、古いけれどあれが来ると混んでいても気分がいい」なんて言っていました。クハ55も結構遅くまで残っていました。
投稿: 細井忠邦 | 2021年1月21日 (木) 20時08分
細井忠邦さま、おはようございます。
確かにクモハ40の運転室構造からすると前方の眺めは良かったですね。それは西武のクハ1411形にも言えますが。懐かしい世界ですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2021年1月22日 (金) 05時12分