2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 85 横須賀色の電車達 その10 1977年の身延線 part2 クハ47形
横須賀色の電車達、今回は1977年の身延線で撮影したクハ47形です。
1977/9/23 源道寺 クハ47
鉄道省が1930年から1932年にかけ横須賀線向けに導入した6形式111両を便宜的に32系電車と言い、モハ32形、サロ45形、サロハ46形、クハ47形、サハ48形、クロ49形から成り、クハ47形オリジナルは001~010の10両が製造されました。
クハ47形オリジナルの10両は1930年製で20m片側2扉車体です。定員は120名座席82名でした。
←横須賀
基本編成(2運用) 付属編成(5運用)
モハ32+サハ48+サロ45+モハ32 クハ47+サロハ46+モハ32
←横須賀
基本編成(3運用) 付属編成(5運用)
モハユニ30+サハ48+サロハ46+モハ32 クハ47+サロハ46+モハ32
←横須賀
基本編成(4運用) 付属編成(2運用)
モハ32+サハ48+サロ45+サハ48+モハ32 クハ47+モハ32
それぞれの形式は1935年のモハユニ44形導入以前は以上のような編成に組み込まれていました。
戦時中に扉を増設し、通勤型に改造する計画がありました。47004と47010の2両が大井工機部で施工されたところで空襲の激化で計画は中止となりました。2両は
79060 ← 85030 ← 47004
79066 ← 85036 ← 47010
と一旦、クハ85形に改番されましたが、85は80系電車が使用するためクハ79形に編入されました。
1977/9/23 撮影場所不詳
横須賀線から、飯田線に32系が転出する際に編成短縮で不足する制御車を補うため1951年度にサハ48形に運転台取り付け工事を行い、
47011 ← 48005
47012 ← 48006
47013 ← 48007 が編入されました。
1959年12月にサハ48形からの改造車は47051~とすることになり、47051, 47053, 47055に改番されました。
1950年8月24日に身延線島尻トンネル内でモハ30173が全焼する事故が起こり、1952年にクハ47として復旧し、一旦は47023となりましたが、1959年12月の改番で47011となりました。名義上は復旧ですが、車体は新製されました。
1951年に新製クハ47形8両を身延線に転出する際に便所取り付け工事が施工され定員は115名(座席80名)となりました。
1953年度からサハ48形6両がクハ47形に改造が始められ。
47057 ← 48001
47059 ← 48002
47061 ← 48009
47063 ← 48016
47065 ← 48022
47067 ← 48028
1956年には3両 横須賀線の制御車増備用
47069 ← 48015
47070 ← 48010
47071 ← 48017
1959年には2両 横須賀線の制御車増備用
クハ47072 ← サハ48014
クハ47073 ← サハ48012
1961年には2両 高崎鉄道管理局向け
クハ47074 ← サハ48019
クハ47076 ← サハ48020
1963年から1964年にかけて、通勤油層の激化に対処するため、クハ47形の3扉化が行われ
クハ68200 ← クハ47002 オリジナル
クハ68210 ← クハ47072 サハ48改造
クハ68211 ← クハ47073 サハ48改造 それぞれ出自に応じてクハ68形の番台が分けられました。
京阪神地区向けに投入されたクハ58形が1953年6月の車両称号規程改正により、クハ47形に編入となり、47100~46116(偶数)となりました。
1977年時点で静ヌマのクハ47配置は
001,003、005、006、007、008、051、053、055、057、059、061、063、065、067、100、106、110、112でした。オリジナルの009は伊那松島配置で、改造で改番された002、004、010以外、オリジナル車は健在でした。
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