2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 91 横須賀色の電車達 その16 1975年の飯田線 豊橋駅 part3 クハ47形
横須賀色の旧国シリーズ、今回も1975年3月、廃止直前の「高千穂・桜島」から撮影した豊橋機関区の飯田線車両で、クハ47形です。
1975/3/5 豊橋 飯田線クハ47、クハ68とEF10
同形式は先だっての身延線シリーズでも登場しました。1975年当時、飯田線関係では
豊橋に114、中部天竜に151、伊那松島に009 011 069 070 074 076 102 104 108 116 153 155が配置されていました。
009のみがオリジナル、クハ47として製造されたもので、
011は先日の記事にあるように「1950年8月24日に身延線島尻トンネル内でモハ30173が全焼する事故が起こり、1952年にクハ47として復旧し、一旦は47023となりましたが、1959年12月の改番で47011となりました。名義上は復旧ですが、車体は新製されました。」でした。
069、070は1956年、サハ48015,010に運転台を取り付けたもの、074、076は1961年、高崎管理局向けにサハ48019,020に運転台を取り付けたもの
クハ47100番台偶数車は東海道本線京阪神地区向けに製造され、戦時改造から漏れ、戦災を受けなかったクハ58形9両を1953年6月の車両形式称号改正でクハ47形に編入したものでした。
47100 ← 58002
47102 ← 58003
47104 ← 58007
47106 ← 58008
47108 ← 58018
47110 ← 58020
47112 ← 58021
47114 ← 58014
47116 ← 58016
014、016が番号的に後回しになっているのは改番当時伊東線所属でトイレの設置が無かったためで、後年設置改造されました。改番当時は上り向きで本来、奇数番号になる筈でしたが、後年方向転換され下り向きになりました。
151は第一次流電用サハ48形036に1958年に025を運転台取り付け改造して誕生した025を1959年12月の番号整理で改番したもの
153、155は第3次流電用サロハ66形(66018,66019)を1952年に運転台取り付け改造で47021,47022となっていたものを1959年12月の番号整理で改番したもの。
まさにいろいろな出自のクハ47形が飯田線にて最後の活躍をしていました。
同じ写真に写っている電機はEF10で当時豊橋機関区には
EF10 12 14 16 20 21 22 23 24 30 31 32 41 が配置されていました。 EF10の車体は16号機までが庇付リベット組立、17~24号機が丸形溶接、25号機以降最終の41号機までが角形溶接車体でした。台車も17.20~24はHT57、30~33はHT58の一体鋳鋼台車でした。
写真からは庇の有無が分かりませんが、無いならば41号機、あれば12,14,16号機ということになりますか?
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« 西武多摩湖線 101N系 ラストラン 全日1259Fによる走行でした。 | トップページ | 2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 92 横須賀色の電車達 その17 1975年の名古屋駅 中央西線の70・72系 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 2023年12月26日 松本城を見学(2024.12.26)
- 2023年晩夏の関西旅行 城巡り編 その3 岸和田城(2024.12.25)
- 2023年晩夏の関西旅行 城巡り編 その2 彦根城(2024.12.24)
- 2023年晩夏の関西旅行 城巡り編 その1 長浜城(2024.12.23)
- 2023年晩夏の関西旅行 南海電鉄編 来年4月からは南海電鉄になる泉北高速鉄道の5000系(2024.12.19)
「電車_旧形国電」カテゴリの記事
- 青梅線開通130周年、青梅駅駅舎築100年(2024.11.28)
- 広島~下関間の山陽本線直流区間で活躍した近郊形電車 その1 80系の時代(2023.09.19)
- 通勤電車シリーズ 205系 48 川越・八高線からの撤退(2022.04.15)
- 通勤電車シリーズ 205系 16 E231系の登場と中央・総武緩行線からの撤退 part2 南武支線101系の置き換え(2022.02.15)
- 通勤電車シリーズ 205系 4 阪和線への投入、横浜線への進出(2022.01.27)
「電機EF10」カテゴリの記事
- 2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 91 横須賀色の電車達 その16 1975年の飯田線 豊橋駅 part3 クハ47形(2021.02.24)
- 41年ぶりの身延線甲府~富士間の旅 その3 身延線貨物とEF10(2019.01.03)
- 41年ぶりの身延線甲府~富士間の旅 その1 概要(2019.01.01)
- 九州鉄道記念館訪問 その5 EF10 35号機(2015.06.02)
« 西武多摩湖線 101N系 ラストラン 全日1259Fによる走行でした。 | トップページ | 2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 92 横須賀色の電車達 その17 1975年の名古屋駅 中央西線の70・72系 »
コメント