2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 99 上田電鉄1000系電車
昨日の記事では2008年から上田電鉄に投入された元東急1000系の中間車を改造した6000系を紹介しました。中間車からの改造だけあって、我々が東急1000系に対して持っているイメージからはかなりかけ離れたスタイルの車両でした。
2018/9/2 下之郷車両基地で休む1001F 東急時代の赤帯スタイル
それに対して今回紹介するのは東急1000系の先頭車両からの改造車で上田電鉄においても1000系を名乗る車両です。2両編成4本が導入され、種車は
デハ1315・クハ1015 1991年9月製造
デハ1318・クハ1018 1991年10月製造
デハ1314・クハ1014 1991年9月製造
デハ1316・クハ1016 1991年10月製造 です。 下之郷駅に進入する1002F 原田泰治デザインのラッピング電車「自然と友だち1号」白を基調としたデザイン
これらは元々、目蒲線用に投入された1000N'系と言われるグループで、
クハ1000+デハ1200+デハ1200+デハ1310 の4両編成でした。2008年に新7000系が投入されたことで1月までに1015F・1018F、7月に1014F・1016Fが運用から離脱し、中間の2両は廃車され、両先頭2両が東急テクノシステムで改造の上、譲渡されました。
下之郷 1003F 同じく原田デザインのラッピング電車「自然と友だち2号」黒を基調としたデザイン
1004Fは撮影していませんが、2015年3月28日より、7200系7253Fと同じ「まるまどりーむ号Mimaki」となりました。インクジェットプリンターメーカーのMimakiが協賛しています。
改造にあたって
・デハ1000形の運転台寄りにパンタグラフを増設、2基搭載・既設パンタのシングルアーム化
・客用扉外側に取っ手を追加
・連結面に転落防止幌を設置
・行先表示幕を上田電鉄仕様のものを追加で設置
・車内暖房の強化
・運転室への地方型ワンマン運転対応設備の追加
・運転室背面に液晶ディスプレイ式案内表示器(運賃表示器併用)・運賃箱・整理券発行機を新設
・種別表示幕に「ワンマン」表示を追加
・クハ1100形に車椅子スペースを新設
・優先席付近のつり革をオレンジ色から白色に変更
・ATS関連機器の交換 といった工事が施工されました。
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