2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 98 上田電鉄6000系電車
2018年晩夏、信州保存車両巡りの旅、上田からは上田電鉄別所線に乗車、別所温泉まで往復しました。
別所線は先日の記事で紹介しましたが、別所温泉への湯治客を輸送するために上田温泉電軌が1921年に開通させた路線で、三好町(現在の城下)~上田原間が青木線、上田原~別所(現在の別所温泉)間が川西線でした。1924年に上田駅まで乗り入れました。
2018/9/2 上田駅
現在の上田~別所温泉間は営業キロ11.6km、軌間は1067mm、駅数15、全線単線、自動閉塞方式、交換可能駅は城下、上田原、下之郷の3駅です。2019年10月13日の台風19号で千曲川鉄橋が落下し、上田~城下間が不通になっていましたが、2021年3月28日に運行か再開されました。
2018年9月2日、上田駅で待っていたのは6000系デハ6001-クハ6101編成でした。
上田電鉄では750V時代にモハ5250形「丸窓電車」をはじめ買収国電の改造車、長野電鉄からの譲受車など雑多な車種が使用されており、電動車の制御方式が統一されておらず、合理的な保守が難しく、かつ経年車が多く、交換部品の入手も難しい状態でした。1986年10月1日、東急電鉄の助言を受け、架線電圧を1500Vに昇圧し、東急から譲渡された5000系 デハ5001 - 5004・クハ5051 - 5054・5200系デハ5201・クハ5251の営業運転を開始し、従来からの車両は全て廃車にしました。これらの車両が老朽化した1993年からは7200系モハ7251-クハ7551~モハ7255-クハ7555の10両を譲受し、長野県下初の冷房編成として走らせました。しかし、7200系の老朽化も進み、2008年から東急1000系への置き換えが進められ、2018年5月、すべての編成が引退となりました。
真田の六文銭をモチーフにしたデザイン
東急1000系は1988年12月26日に営業運転を開始した系列で9000系の設計を基本に18m級3扉車として7000系の後継として東横線から日比谷線乗り入れ車両、若しくは池上線の7200系の代替車両として、8連8本、4連4本(東横・目蒲線兼用)、3連11本の113両が製造されました。
車内の様子は東急時代とあまり変わらない
顔は中間車からの改造のため、1000系とは大きく異なっています。左:上田駅 右:下之郷駅
上田電鉄には運転台付きの車両が1000系、中間車に運転台を取り付け改造した車両を6000系として譲渡されました。6000系は1005Fの中間車2両が改造種車で、1991年10月製造のデハ1305・デハ1255が2015年3月にデハ6001-クハ6101に改造されました。
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