2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 109 軽井沢駅に保存される車両たち その3 EF63 2号機
昨日の記事に続き、旧軽井沢駅舎記念館に静態保存されている車両、EF63形電機の2号機です。
2018/9/2 旧軽井沢駅舎記念館
2021/4/3 しなの鉄道 軽井沢駅ホームから
横川~軽井沢間最大勾配66.7‰を超えるため、1893年からアプト式ラック鉄道方式が採用され、電化後はEC40、ED42等の形式が対応して来ましたが、高度経済成長期の時代のニーズに対応すべく、国鉄は主要幹線の輸送力増強に着手し、碓氷峠を含む信越本線系統でも所要時間の短縮が企画され、ラック鉄道を廃止、一般的な粘着運転に切り替えることとなりました。それにあたり、諸案が検討されましたが、66.7‰勾配はそのままで複線の新線が1963年までに完成することになりました。この新線区間専用の新型電機としてEF60形をベースに開発されたのがEF63形でした。
主要諸元
全長 18,050 mm
全幅 2,800 mm
全高 4,060 mm
運転整備重量 108.0 t
台車 DT125形(両端)DT126形(中間)
軸重 17 - 19 t
動力伝達方式 1段歯車減速吊り掛け式
主電動機 MT52 (MT52A) 形直流直巻電動機×6基
歯車比 16:71 (4.44)
制御方式 抵抗制御、直並列3段組合せ、弱め界磁(バーニア制御付)
制御装置 自動進段電動カム軸制御器
制動装置 EL14AS形自動空気ブレーキ
抑速発電ブレーキ 電磁吸着ブレーキ 電機子短絡ブレーキ
保安装置 ATS-SN(JR移行後)
過速度検知装置
設計最高速度 100 km/h
定格速度 39 km/h
定格出力 2,550 kW
定格引張力 23,400 kg
撮影年代不詳 軽井沢駅でスタンバイする2号機重連
2号機は試作車1号機に続く1次車として2-6号機が東芝、7-13号機が新三菱電機・三菱電機で1963年に製造されました。塗色はぶどう色2号で落成し、後に青15号、クリーム1号二変更されました。
試作の1号機からの変更は
・前面窓のワイパーの形状変更並びに運転台窓上にツララ切りを追加装備。
・スカート形状は四角形。
・先行試作車の運用実績に基づき速度検知用遊輪の設計と装備位置変更(中間台車の内側に装備)、双頭型両用連結器の装備、側面非常用蓄電池搬入口の位置変更と大型化を実施。 等でした。
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コメント
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B767-281様、こんにちは
しなの鉄道を旅されこられたのですね
軽井沢駅に EF63 2が保存されているのですね
きれいに保存されていますね
1988年から2001年の夏休みに 家族で軽井沢で過ごしていました
真夜中に夜行列車を軽井沢駅で 入場券を購入し、撮影しました
今でも たまに観ますが、EF63の独特な音は 力強さを感じます
残念ながら
489系から食堂車は抜かれていたり、
181系 あさまは引退
169系も短編成
でも冷房準備の115系1000番台が 5両編成で EF63重連のお世話になるのに 微笑みながら観ていました
草軽鉄道の話題ですが
父が幼少だった頃に乗車したことを聞いていました
もっと詳しく聞けばと後悔しています
同様に伊香保や沼田を走っていた鉄道についても
投稿: 準急豊島園 | 2021年4月16日 (金) 12時45分
準急豊島園さま、おはようございます。
軽井沢の思い出、ありがとうございます。もちろん別荘地として世界的に有名ですが、我々鉄道に興味を持つ者にとってみれば碓氷峠越えていう別の意味でも興味深い場所でしたね。わたしも1975年頃から1980年代終盤までしばしば家族と北軽井沢に出かけましたが、クルマでの往復でもわざわざ旧道を経由して、熊野平で写真を撮影したりしたものでした。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2021年4月19日 (月) 05時03分