2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 106 JR東日本・しなの鉄道 軽井沢駅
2018年晩夏の旅もしなの鉄道の東の端、軽井沢駅までやってきました。この駅は1997年10月1日の北陸新幹線長野開業で信越本線軽井沢~篠ノ井間は経営分離され、しなの鉄道線となり、横川~軽井沢間が廃止されました。それまでの途中駅がしなの鉄道の起点駅となり、新幹線との接続駅となり、大きく様変わりしました。北陸新幹線の開業前は信濃追分までが高崎支社の管内でしたが、開業後は長野支社管内となりました。
2018/9/2 しなの鉄道軽井沢駅 駅名標
国鉄・新幹線開業前のJR東日本時代の駅名標も見ることができます。
しなの鉄道の列車の発着風景、島式ホーム2線方式です。
高崎~横川間は1885年10月15日に官営鉄道により開業、横川~軽井沢間の碓氷峠は直線距離でわずか10kmであるものの、高低差(標高差)が552mあり、鉄道敷設は難工事が予想されました。そこで暫定的に後に国道18号と命名される道路上に線路を敷設し、馬車鉄道で結ぶこととしました。こうして1888年9月5日、線路の敷設が完了し、営業が始められました。途中駅は横川 - 坂本 - 碓氷橋 - 熊ノ平 - 中尾橋 - 軽井沢で碓氷橋、中尾橋両所で馬の継替えを行い、運行本数は日4往復、所要時間は約2時間半でした。一方、直江津から南下してきた路線が軽井沢駅まで到達したのが1888年12月1日のことでした。
1890年には碓氷線の建設が決定し、1893年4月1日にアプト式の官営鉄道線が開通し,馬車鉄道は僅か5年で廃線となり、資材一切は群馬鉄道馬車に売却されました。当初は非電化でしたが、1912年5月11日、直流600V,第三軌条方式で電化されました。我が国の幹線電化1号でした。
軽井沢以西の信越本線は長らく非電化でしたが、1963年6月21日に長野駅までの間が電化、同年7月15日、横川~軽井沢間は新線に切り替えられ、アプト式から直流1500V電化、EF63重連による粘着運転方式となりました。同年9月30日、アプト式区間は廃止されました。
北陸新幹線開業で駅舎も全面改築され、橋上駅となりました。旧駅舎は解体されましたが、新駅舎開業後、明治期の姿を復元した(旧)軽井沢駅舎記念館が建てられ,2017年より、改札口や出札窓口を新設し,駅舎として機能するようになりました。
現在の駅舎
北陸新幹線改札口 東京からだと最速1時間5分で軽井沢に到着します。かつての信越本線時代とは隔世の感があります。
撮影年代不詳 横川方から見た軽井沢駅 189系「あさま」に併結されるEF63重連
駅舎からみた横川方面の線路、完全に分断されています。 長野方面 新幹線ホームができて在来線のスペースが約半分になっています。
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