2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 104 しなの鉄道 御代田駅
小諸駅から再びしなの鉄道線に乗車、次に下車したのは御代田駅でした。この駅も先日の記事にあるように1888年12月1日、官設鉄道の上田~軽井沢間の延伸で開業しました。 2018/9/2 駅名標
標高820.43mは筑波山の御幸ヶ原800m(男体山、女体山の間の按点)よりも高い高さです。
御代田町は浅間山の南麓に広がり、高原であるため年間を通じて涼しく,降水量も比較的少ないため、高原野菜(レタス、白菜、キャベツ)の栽培が盛んであり、精密機械工業や食品加工,製造業が盛んな町です。 駅舎
改札口
115系S11編成 コカコーララッピング
江戸時代、御代田には江戸板橋宿から数えて21番目の宿場町「小田井宿」がありました。軽井沢の追分宿と佐久の岩村田宿のちょうど中間の宿で旅籠は5軒ほどの小さな宿場街でした。参勤交代などでは大名は追分宿に宿をとり、小田井宿には姫君などの女性が休泊したことから「姫の宿」と言われたそうです。1861年(文久元年)、皇女和宮が14代将軍徳川家茂に降嫁する際に立ち寄った記録があります。毎年8月15日には和宮が宿に立ち寄った際に給仕した少年が童子の人形を拝領したと伝えられていることを再現した小田井宿まつりが開かれています。
ちなみに御代田の東隣の駅は信濃追分で北国街道と中山道の分岐点(追分)からこの名がつけられ、分去れの碑が残っています。北国街道は追分から35里で北陸道髙田に至り,信州を横断しており、善光寺参拝の信仰の道でもありました。一方、中山道は江戸日本橋から129里で京都参上大橋に至る五街道のひとつで宿場は69箇所ありました。御代田の一里塚は小田井宿から追分宿へ半里(2km)ほど進んだ場所にあり、保存状態も良く長野県の史跡に指定されています。
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