2021年春、再び信州へ しなの鉄道と小海線の旅 10 滑津駅で下車、旧中込学校へ
小諸を出発して23分、小海線列車は滑津駅に到着します。
2021/4/3 駅名標
この駅は佐久鉄道が1915年8月8日に小諸~中込間を開業した際には設置されず、1916年6月6日に開業しました。
滑津駅から旧中込学校へ 地図は「高原鉄道小海線観光ガイド 沿線ぶらり旅」から
中込駅周辺はぴんころ地蔵や成田山薬師寺等の観光名所がありますが、今回は一つ手前の滑津駅から歩いて5分ほどの旧中込学校と隣接する成知公園に保存されている車両を見学する目的で滑津駅で下車しました。
旧中込学校校舎全景
1872年8月2日、明治政府は日本最初の教育法令である学制(太政官令第214号)を発布し、大中小学区ノ事」「学校ノ事」「教員ノ事」「生徒及試業ノ事」「海外留学生規則ノ事」「学費ノ事」の6項目を規定し、全国を学区に分け、それぞれに大学校・中学校・小学校を設置することを計画し、身分・性別に区別なく国民皆学を目指しました。佐久郡では下中込村・今井村・三河田村の三村組合立の成知学校が開校し、当初は下中込村の小林寺を仮校舎としていましたが、1875年5月に村出身でアメリカ・カリフォルニア州・サクラメントに渡航経験のある大工・市川代治郎が設計・施工を請け負った擬洋風建築の校舎が完成しました。
建築面積259.4平方メートル、木造2階建、正面に玄関ポーチとベランダを設け、屋上に平面八角の塔屋があります。外壁は柱を塗り込めて外部に見せない漆喰塗の大壁で窓回りのアーチ形や建物四隅の隅石形は黒漆喰で形成されています。正面の二層のベランダは横浜の外国人居留地に建てられたコロニアル様式、コーナーストーンを配した石張り風の漆喰壁は林忠恕の擬洋風官庁、礎石と柱頭飾りは江戸時代の寺院の礎石、といったように擬洋風らしく様々なデザインが取り入れられてます。八角塔には太鼓をつるしてあったことから「太鼓楼」と呼ばれ、窓にはすべてガラスがはめられたことを珍しがり「ギヤマン学校」などとも呼ばれたそうです。
1966年1月27日、長野県宝に指定、1969年3月12日に「旧中込学校校舎(附 学校新築請負書・新築入費勘定帳・学校新築諸入費調帳)」として国の重要文化財に指定され、同年4月12日に「旧中込学校」として敷地を含めて国の史跡に指定されました。
明日の記事では建物内部の様子を紹介します。
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