2021年春、再び信州へ しなの鉄道と小海線の旅 9 在来線が新幹線をオーバクロスする佐久平駅
小諸駅を出発した小海線列車はしなの鉄道線と並走し、2つ目の乙女駅で別れて南下し始めます。
小諸~中込間は私鉄の佐久鉄道によって1915年8月8日に開業した区間で、佐久鉄道はさらに南は甲府まで、北は直江津・長岡まで鉄道を計画し、身延線の前身の富士身延鉄道と結んで中部横断鉄道を構想していたそうです。
小海線というと野辺山付近の高原列車を想像しますが、小諸付近の佐久平は3000万年前は海の底だったそうです。昔から、この辺りでは貝の化石がよく発見されることがその事実を物語っています。300万年前の地殻変動で大地が隆起し、現在の地形が形作られ、人類が住み着いたのは1万5000年前と言われています。
さらに1100年前の八ヶ岳の水蒸気爆発で千曲川が堰き止められ、いくつかの湖沼が形成され、小さい海、小海、大きい海の両端が海ノ口、海尻と名付けられ地名として残されたそうです。 2021/4/3 駅名標
小諸駅を出発して15分で北陸新幹線の接続駅である佐久平駅に到着します。この駅は1997年10月1日、北陸新幹線長野開業時に中佐都~岩村田間の新幹線との交差部分に開業した駅です。駅名について佐久市は「佐久駅」、小諸市は「小諸佐久駅」もしくは「佐久小諸駅」を主張し、それぞれが譲らず、当時の長野県知事・吉村午良氏の調停で現在の駅名に決まったそうです。
遮光ガラス越しの写真のため色が悪いですが。
新幹線の線路の勾配、前後のトンネルなどの関係から新幹線の駅は地上駅として地平に設置されることが決まっていたため、小海線の線路を高架にして新幹線をオーバクロスすることになりました。新幹線駅は相対式ホーム、2面2線、小海線駅は単式ホーム1面1線です。両者を結ぶ連絡改札口は設置されていないため、一旦改札を出ての乗り換えとなります。
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