新型コロナウイルスに対するワクチン接種、2回目終了
6月6日の第一回目から3週間が経過した6月27日、2回目のワクチン接種を行いました。ワクチンは一回目と同じファイザー社製mRNAワクチン(コミナティ)でした。
1回目は日曜日の午後であったため、会場はかなり混在しており、実際に注射を打つまで30分程度待たされましたが、2回目は日曜日の午前であったため、待つことなく、到着後、すぐに問診・注射となりました。
1回目の接種の際は打った数時間後から熱っぽさ、軽い頭痛、翌朝には腕の痛みを感じましたが、2回目は10時間経過後でも全くこういった症状はありません。注射後、半日経った時点で注射した部位周辺の筋肉痛に様な痛みを感じるようになり、朝起きた時点では1回目同様の痛みを感じています。その後、注射した部位の傷みは左上腕部に広がり、接種後1日経った時点では1回目の接種ではなかった、風邪に似た微熱、軽い頭痛、全身のだるさも出て来ました。月曜日はそういったわけで一日中、かなり辛い状態でしたが、一晩寝て火曜日の朝はほぼ元の状態に戻りました。やはりよく言われるように1回目よりも2回目の方が副反応がきついというのはわたしにも言えそうです。
6月7日の記事でも触れましたが、RNAゲノムのウイルスである新型コロナウイルス、SARSコロナウイルス2型(SARS-CoV-2)はヒトに感染し、増殖サイクルを経る際にRNA複製の過程で多くの変異が生成し、これまでに英国型「B.1.1.7」系統(アルファ)、南アフリカ型「B.1.351」系統(ベータ)、ブラジル型「P.1」系統(ガンマ)、インド型「B.1.617.2」系統(デルタ)などの変異株が見つかってきました。さらにデルだ株に新たな変異が加わったデルタプラス株や南米ペルーやアルゼンチンで確認されたラムダ株も見つかっています。
新型コロナウイルスワクチンとして接種されているワクチンは、前回の記事でも記述しましたが、従来のインフルエンザワクチンのように、有精卵でウイルスを増殖させ、不活化したものではなく、ウイルスのSpikeタンパク質をコードするmRNAもしくはDNAを脂質膜で包み溶液化したものです。mRNAやDNAは最初にウイルスゲノム配列が決定された中国武漢で見つかった武漢株のSpikeタンパク質の配列をコードする配列が利用されています。従来法の不活化ワクチンではなく遺伝子工学的手法でSpikeタンパク質のみを発現させる核酸をワクチンとして利用するのはこのウイルスが初めてのことであり、ウイルスの有精卵での増殖条件の確立よりも、手っ取り早いからと言われています。
逆に従来法のようにウイルスの他のタンパク質を含んだワクチンではなく、Spikeタンパク質のみを利用したワクチンであるがために、Spikeタンパク質が大きく変異したウイルスが新たに登場した際にワクチンが効かなくなるという恐れもあると考えられます。
そういった際の対処法として、武漢株だけではなく、アルファ、ベータ、ガンマ、デルタと登場してきた変異体の配列に対応したmRNAやDNAを混ぜたワクチンが今後登場する可能性も考えられます。
変異株に対するワクチン(ファイザー社製)の効果ですが、アメリカ、イギリス、イスラエル、カタール等大規模接種が早く開始された国の結果から、アルファ変異株に対しては遜色ない効果(92%)が示され、ベータ、デルタ株(79%)に対しては効果の低下は見られるものの、十分な効果ありとの結果が示されています。ただ、変異型に対しては1回の接種では効果が低く、2回の接種を行ってようやく効果が表れることを示唆しています。
我が国の場合、65歳以上の1回目接種者が先週50%を漸く超えた状況(国民全体では6月中旬時点で19%程度)であり、64歳以下の職域接種も開始された状況ですが、開始したとたんにワクチンの供給が追い付かないので予約を中止する事態に陥っています。一方、オリンピック参加のため来日したウガンダの選手団から空港の検疫で陽性者が見つかったものの、濃厚接触者を留まらせることなく合宿先の泉佐野市に行かせてしまいさらに陽性者がでるという水際管理のお些末さが露呈しています。また6月20日の東京、大阪、兵庫、京都、福岡、愛知、北海道、岡山、広島、沖縄に出されていた緊急事態宣言の解除(沖縄を除く)で東京の人出は目に見えて増加しており、その影響もあってか先週の新規感染者数は前週の値を連日超える状況が続いています。さらに6月11日から13日までG7サミットが開催された英国コーンウォールでは各国首脳や報道陣が大挙して集まったことに依り、新規感染者数が前後で2470%も増加したとのことです。
政府・東京都・組織委員会は7月23日からオリンピックを開催することを当たり前のように考え、中止やさらなる延期は全く考慮していないようですが、果たして今の状況で開催したらどうなるのか、東京が新型コロナ蔓延のるつぼと化してしまうような気がしてなりません。
我が国の公共放送(NHK)や大手マスコミは政権に批判的なことを言わなくなって久しく、また大手新聞各社がオリンピックのスポンサーになっているため、大会開催に対して批判的な報道は殆どありません。その点、例えばこのBBCの放送は大会開催に関する問題点を鋭く突いていると思います。 https://twitter.com/i/status/1409003374490447881
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