秩父鉄道の車両たち その18 パレオエクスプレスを牽引するC58 363号機
新型コロナウイルス・パンテミック第5波は一向に終息の気配を見せず、東京の新規感染者は5000人を超え、日本全国でも2万を超える日が連日続いています。特にワクチン未接種の若者に感染者が多く、全国の重症者は1500人を超え、病院に入院することさえままならず、自宅で療養を強いられる患者が激増し、まさに医療崩壊の状態となっています。さらにペルーを中心に南米で猛威をふるっているラムダ変異株が東京五輪の開会式の頃、五輪関係者によって持ち込まれており、2週間もその事実が隠蔽されていたことも最近、明らかになりました。
さらに、8月11日からは、西日本から中部・東海にかけて前線が停滞し、梅雨末期のような天候となり、九州・中国地方では豪雨による水害も起こっています。 2010/4/25 三峰口 形式入りナンバープレート 高崎機関区区名札・運行行路も表記されています。
芝桜のHM付
さて、秩父鉄道の車両シリーズ、今回は秩父本線の看板列車でもある「SLパレオエクスプレス」の牽引機C58 363号機について触れようと思います。同機は1944年2月19日、川崎車輛で製造(製番2941)、同年4月2日に釜石機関区に配置されました。その後、
1944/9/5 仙台機関区
1950/11/1 長町機関区
1965/10/22 陸羽東・石巻線管理所
1966/2/12 郡山機関区
1966/8/24 新庄機関区 と東北地方で活躍、1972/12/1に廃車となり、累計走行キロ数は1,054,826kmでした。
1973/5/31から埼玉県北足立郡吹上町立吹上小学校に保存展示されました。 2021/5/15 御花畑~影森
1987年3月6日に’88さいたま博覧会の目玉として復活が決定、国鉄での車籍が復活、JR東日本に継承後、1987年12月26日に復元工事が完了、秩父鉄道に移籍、1988年3月15日から秩父本線熊谷~三峰口間で「SLパレオエクスプレス」としての運転が開始されました。 2021/7/31 長瀞~上長瀞
列車名は1300万年前(新生代新第三紀)日本海が拡大し、日本列島の原型が形成されたとされる時期に今の秩父盆地は古秩父湾と呼ばれる海でしたが、その頃、繁殖していた哺乳類パレオパラドキシア(太古の奇妙な生き物という意味を持ち、骨格標本などを見るとカバに似てますが、アフリカ大陸で発生した束柱目(長鼻類、ジュゴン、マナティー)に近い動物)に因んで命名されました。
同機は復活当初は埼玉県北部観光振興財団の所有でしたが、2000年に同財団が解散した後は、秩父市が所有者となり、2003年からは秩父鉄道の所有となりました。定期検査等は高崎車両センター、重要部検査・全般検査は大宮総合車両センターで実施されることから、試運転は上越線高崎~渋川・水上間で実施されます。
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コメント
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B767−281様 こんばんは。C58とても綺麗に整備されていて素晴らしいですね。各地で動態保存の蒸気機関車が活躍していますが、その数と比例して牽引される側の旧型客車の数が少ないのがいつも残念に思います。43系などは比較的あるようですがナハ10や11はありませんね。軽量だったので老朽化も著しかったという話は聞きますがヨーロッパスタイルで好きでしたので残念です。電車も動態保存は少なく、特に国鉄系はあまり見かけません。最近413系がどこかに買い取られてのは嬉しいですが、例えば南武支線に最後まで残っていた101系の2連や、保存されかけた201系トップナンバーの4連などもし残っていればかなり人気を博したのではと思います。鉄道博物館などで先頭車だけ見ても中途半端でいけません。さて緊急事態宣言はまたまた延長ということで、菅は今度はどういう言い訳をするのでしょうか。都知事もまるで感染者が悪いような言いっぷり。情けない限りです。
投稿: 細井忠邦 | 2021年8月16日 (月) 20時23分
細井忠邦さま、おはようございます。
私も小学生の頃、夏休みの親の帰省で10系客車には大変お世話になった思い出があるだけに、あの頃の客車たちがあまり残されていないのは残念に思っています。軽量構造だけに腐食などの進行も早かったのでしょうか?
一方、電車を系列単位で残すというお考え、確かに一両、先頭車のみを残すよりも重要ですね。ただ、スペースの確保や維持費を考えると現実には難しいのかと思います。
それにしてもこうなってくるといくら宣言を出しても、国民にはその声は響き渡らず、効果もあまり期待できません。政治体制を新しくして、国民が信頼できる体制に早く代えた方が良いのかと感じます。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2021年8月17日 (火) 04時01分